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【市況】株価指数先物【昼のコメント】NT倍率は先物中心限月で14.22まで低下、6月末以来の水準


 日経225先物は11時30分時点、前日比50円高の2万2770円(+0.22%)前後で推移している。米国市場の下落を受け利食い優勢とみられていたが、米テスラが株式分割を発表し時間外取引で急伸していることが材料視され、寄り付きは2万2750円とシカゴ先物清算値(2万2680円)を上回って始まった。2万2800円を回復した後は一気に2万2650円と下げに転じる場面もみられた。しかし、前引けにかけて再び強含むと、一時2万2860円まで上げ幅を広げている。

 テスラの時間外の急伸により、今晩のナスダック指数の反発が意識されるほか、ハイテク株の反発期待も高まったようである。ただし、昨日決算を発表したソフトバンクグループ <9984> は上昇に転じる場面もみられたが、その後は弱含みとなり2.6%の下落。また、東京エレクトロン <8035> 、TDK <6762> などの弱い値動きが目立っており、日経平均株価の重荷となる。一方で、TOPIX先物は1.0%を超える上昇で推移している。これによってNT倍率は先物中心限月で一気に14.22まで下げており、6月末以来の水準まで低下してきている。

 前引けのTOPIXは0.78%の上昇となり、日銀のETF買い入れは入らないだろう。日経平均はやや荒い値動きではあるが、小幅な上昇にとどまっている。そのため、レバETFの調整に伴う先物への需給も限られよう。NT倍率の急低下によっていったんは反動が意識されそうだが、ハイテク株の不安定な値動きを見る限りでは、NT倍率の低下を意識したTOPX先物優位の展開が続きそうである。

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