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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:GMO-FG、三菱UFJ、楽天

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■GMO-FG <4051>  8,390円  +370 円 (+4.6%)  11:30現在
 GMOフィナンシャルゲート<4051>が急反発している。11日の取引終了後、20年9月期の連結経常利益を従来予想の3億700万円(前期比35.8%増)から4億2600万円(同88.5%増)へ大幅上方修正したことが好感されている。キャッシュレス決済が普及するなか、既存決済端末や新プロジェクトの決済端末「stera」の販売が堅調に推移すると予想。また、ストック型収入について、新型コロナウイルス禍の影響が限定的にとどまったことや足もとの回復基調にあることも上振れの要因としている。同時に発表した第3四半期累計(19年10月~20年6月)の経常利益は4億円だった。

■Speee <4499>  4,705円  +205 円 (+4.6%)  11:30現在
 Speee<4499>は大幅高。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年10月~20年6月)連結決算は、売上高67億9600万円、営業利益6億8200万円、純利益6億2000万円となった。前年同期は連結四半期決算を発表していないため比較はないものの、会社発表の前年同期参考値との比較では営業利益は前年同期比9.9倍と大幅増益となり、また通期計画を超過していることが好感されている。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資拡大を受けて、主力のMarTech事業やX-Tech事業が成長。新型コロナウイルス感染症の影響でビジネスにおけるオンライン活用の重要性が増し、デジタル化が加速したことも追い風となった。また、集客力向上に伴う売上高広告宣伝費率の低減も利益を押し上げた。なお、20年9月期通期業績予想は、売上高87億5300万円(前期比18.0%増)、営業利益5億8900万円(同3.0倍)、純利益4億9700万円(同23.7倍)の従来見通しを据え置いている。

■マーベラス <7844>  812円  +35 円 (+4.5%)  11:30現在
 マーベラス<7844>が商いを膨らませ大幅高。オンラインゲームや家庭用ゲームソフトの企画開発のほか、音楽や映像コンテンツの企画制作を手掛け、アニメなどを中心に多角的な事業領域で展開を図っている。消費者の巣ごもり環境が続くなか、スマホゲームの新作タイトルが順調に立ち上がり、ゲームソフト販売も好採算のリピート販売などが収益を押し上げている。20年4~6月期営業利益は8億9000万円と前年同期比34%増と急拡大しており、これを評価する買いが断続的に入っている。また直近では、11日からモバイルオンラインゲーム「一騎当千バーストファイト」で、イベント「Hello!! Gothic World」を開催したことを発表、これも株価の刺激材料となったようだ。早晩株価は5月下旬につけた875円の年初来高値更新を視界に入れる可能性もある。

■ショーボンド <1414>  4,940円  +170 円 (+3.6%)  11:30現在
 ショーボンドホールディングス<1414>が大幅続伸している。11日の取引終了後に発表した21年6月期連結業績予想で、売上高717億円(前期比6.1%増)、営業利益134億円(同3.6%増)、純利益93億円(同3.3%増)と3期連続で営業最高益更新を見込み、年間配当を前期比7円増の86円50銭を予定していることが好感されている。国土強靱化のための3カ年緊急対策による国、地方自治体からの発注や、高速道路会社の大規模更新・大規模修繕工事の発注が継続されるなど、受注環境は引き続き良好であり、豊富な手持ち工事高を背景に業績拡大を見込むという。なお、20年6月期決算は、売上高675億9000万円(前の期比11.1%増)、営業利益129億3000万円(同10.3%増)、純利益90億500万円(同11.5%増)だった。

■物語コーポレーション <3097>  7,950円  +210 円 (+2.7%)  11:30現在
 物語コーポレーション<3097>が3日続伸している。11日の取引終了後に発表した20年6月期の連結経常利益は前の期比35.4%減の30億2800万円に落ち込んだが、続く21年6月期は前期比42.0%増の43億円とV字回復する見通しとなり、これを好感する買いが入っている。前期は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、店舗休業を実施したことが収益を圧迫した。今期は主力の「焼肉きんぐ」をはじめ、「丸源ラーメン」「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」といった主力ブランドを中心に積極出店を継続し、計56店舗の新規出店を計画。売上高は691億600万円と前期比19.2%の増収を見込む。併せて、前期の年間配当を110円から95円(前の期は90円)に減額する一方、今期は前期比5円増の100円と連続増配を維持する方針を示したことも評価材料となっているようだ。

■レノバ <9519>  1,114円  +26 円 (+2.4%)  11:30現在
 レノバ<9519>は続伸している。11日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高59億8600万円(前年同期比68.7%増)、経常利益16億7400万円(同4.6倍)に拡大しており、これを好感する買いが入っている。主力の再生可能エネルギー事業で前期に連結化した大規模太陽光発電3施設(那須烏山ソーラー、軽米西ソーラー、軽米東ソーラー)が加わり売電収入が増加したうえ、御前崎港バイオマス事業における開発報酬を追加計上したことも業績拡大につながった。

■三菱UFJ <8306>  439.6円  +9.6 円 (+2.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが高い。11日のニューヨーク市場で米長期金利が前日比0.061%高い0.642%に上昇。一時0.66%と約1カ月ぶりの水準に上昇した。長期金利上昇による利ザヤ拡大期待から、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどが上昇した。この流れのなか、東京市場でも大手銀行株に買いが流入している。

■歯愛メディカル <3540>  4,740円  +40 円 (+0.9%)  11:30現在
 歯愛メディカル<3540>が3日続伸している。11日の取引終了後に発表した20年12月期上期(1~6月)の連結業績は、売上高169億7400万円(前年同期比23.2%増)、経常利益18億2200万円(同78.6%増)と大幅増収増益を達成しており、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルスの感染拡大で主力の通信販売事業を中心にグローブや手指消毒剤など感染対策商品の販売が増加したうえ、感染症対策商品以外への“ついで買い”効果も追い風になった。出荷作業や配送の遅延が発生したものの、特需発生が売上高を大きく押し上げた。上期経常利益の通期計画(22億9000万円)に対する進捗率は8割に達しており、業績上振れが期待される。

■メック <4971>  1,888円  -170 円 (-8.3%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 メック<4971>は大幅反落している。11日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、営業利益を17億円から20億円(前期比22.2%増)へ、純利益を12億5000万円から14億円(同13.2%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売り優勢となっているようだ。次世代データセンター向けサーバーの本格的な需要の遅れや自動車市場の低迷、スマートフォン需要鈍化の市況を踏まえて、売上高は116億円から111億円(同2.2%増)へ下方修正した。ただ上期において、在宅勤務や自宅学習の増加によるパソコンやタブレット端末の需要の高まりや、データ量の増加を背景とした既存のサーバー需要の拡大などで、関連する製品が好調に推移したことに加えて、出張自粛などで販管費が抑制されたことが利益を押し上げる。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高57億100万円(前年同期比14.6%増)、営業利益11億3300万円(同85.8%増)、純利益7億9400万円(同73.8%増)だった。

■楽天 <4755>  993円  -73 円 (-6.9%)  11:30現在
 楽天<4755>が急落、8%を超える下げで4ケタ大台を割り込む展開となった。売買代金も膨らみ、東証1部で第5位にランクインしている。11日取引終了後に発表した20年12月期上期(1~6月)の決算は最終損益が274億8500万円の赤字となり、これを嫌気する売りを浴びる格好となった。携帯電話事業などへの参入に伴う先行投資が収益を圧迫した。なお、売上高は前年同期比16%増の6787億6800万円と2ケタの伸びを確保している。株価は中長期トレンドの分水嶺である75日移動平均線近辺で売り買いを交錯させており、テクニカル的にも正念場にある。

■日医工 <4541>  1,205円  -79 円 (-6.2%)  11:30現在
 日医工<4541>が反落している。11日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高452億6500万円(前年同期比2.7%減)、営業利益4億9100万円(同71.6%減)、純利益2億9000万円(同84.0%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。19年10月及び20年4月の薬価改定による薬価引き下げや、新型コロナウイルス感染症の影響などで、ジェネリック医薬品を手掛ける、中核の日医工グループが落ち込んだ。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高1990億円(前期比4.7%増)、営業利益75億円(同2.6倍)、純利益52億円(同1.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■ベガコーポレーション <3542>  2,955円  -180 円 (-5.7%)  11:30現在
 ベガコーポレーション<3542>が急落している。11日取引終了後に発表した月次業績で、7月の売上高は前年同月比52.9%増の17億2500万円と好調を継続したが、株価は7月31日に業績上方修正して急騰したあとの調整局面が続いている。同日、東証と日証金が12日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことも弱材料視されているもよう。東証は委託保証金率を現行の30%以上から50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%から50%(うち現金を20%)にそれぞれ引き上げる。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,193円  -168 円 (-2.6%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は売り買い錯綜、時価6400円台近辺は25日移動平均線を小幅に下回った水準にあるが、強弱感が対立している。11日取引終了後に発表した20年4~6月期の決算は最終利益が前年同期比12%増の1兆2557億1200万円と2ケタ伸長となった。20年1~3月期は新型コロナウイルスの影響で最終損益は1兆4381億6300万円の巨額赤字に陥ったが、足もとは資産売却による守りの姿勢を明示し、バランスを立て直している。ただ、4~6月期の業績改善は株価には事前に織り込まれていた部分もある。下値では買い板が厚いものの上値の重さも意識され、商い活発ながら方向感がつかみにくい状況にある。

■東芝 <6502>  3,420円  -50 円 (-1.4%)  11:30現在
 東芝<6502>が反落している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2020年4~6月期の連結営業損益(米国会計基準)は100億円強の赤字(前年同期は78億円の黒字)に転落したようだ」と報じられており、同期間として5年ぶりの赤字となるとの観測が嫌気されているようだ。記事によると、新型コロナウイルスの蔓延でハードディスクなど電子デバイスの販売が低迷したという。報道に対して会社側では「当社が発表したものではない。きょう午後、第1四半期決算を公表する予定だが、営業損益は想定通り概ね報道に近い数値を予定している」とコメントしている。

■ホープ <6195>  4,730円  +700 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 ホープ<6195>が急反騰し、上場来高値を更新している。11日の取引終了後、21年6月期の単体業績は、売上高253億円(前期比75.6%増)、営業利益12億5000万円~17億5000万円(同22.5%~71.5%増)になりそうだと発表しており、これを好感する買いが向かっている。今期は前期に引き続き、自治体が管理する施設へリーズナブルな電力を供給するエネルギー事業が収益を牽引する。電力供給案件の応札件数を前期の約3000件から約3800件に増やし、電力販売量を伸ばす計画だ。併せて、23年6月期に売上高420億円、営業利益33億円を目指す中期経営計画も発表している。

●ストップ高銘柄
 ティアンドエス <4055>  9,350円  +1,500 円 (+19.1%) ストップ高   11:30現在
 DMソリュ <6549>  1,111円  +150 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アートSHD <3663>  1,115円  +150 円 (+15.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 Amazia <4424>  3,815円  -700 円 (-15.5%) ストップ安   11:30現在
 など、2銘柄

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