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【材料】ウェルス・マネジメント---1Q減収なるも、不動産金融事業のプロジェクトは順調に進行

ウェルス <日足> 「株探」多機能チャートより

ウェルス・マネジメント<3772>は7日、2021年3月期第1四半期(20年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比99.3%減の0.59億円、営業損失が5.58億円(前年同期は27.36億円の利益)、経常損失が6.28億円(同27.12億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が5.39億円(同13.46億円の利益)となった。

不動産金融事業の売上高は前年同期比99.5%減の0.36億円、営業損失は3.34億円(前年同期は31.51億円の利益)となった。これは2020年3月期第1四半期においてはイビススタイルズ大阪難波に係る不動産信託受益権の譲渡に伴い売上が大きく増加したことに対して、2021年3月期に計画している物件の引渡しの多くが第2四半期以降に予定されていることによる。同社グループは現在注力しているREITの上場に向けて、積極的に投資を行っていくとしている。また、現在進行中のプロジェクトについても、匿名組合ニセコへの出資を行うなど概ね順調に進んでいる。

ホテル運営事業の売上高は前年同期比93.3%減の0.73億円、営業損失は1.64億円(前年同期は1.49億円の損失)となった。これは新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い宿泊客が大幅に減少したことによる。外出の自粛要請等の影響は大きく、宿泊客の大幅な減少を招き、同社グループも顧客と従業員の健康、安全を最優先とするため、一部ホテルにおいて臨時休業を実施するなど売上が大きく減少する結果となった。他方で、2021年3月期中の完成を目指している「京都悠洛ホテルMギャラリー二条城別邸」(京都市中京区)、「フォションホテル京都」(京都市下京区)及び「アロフト大阪堂島」(大阪市北区)の工事が最終段階に入るなど、現在進行中のプロジェクトについて着実に準備を進めてきた。

未定としていた2021年3月期通期の業績予想を、同日発表した。売上高は前期比74.0%増の230.00億円、営業利益は同10.8%増の30.00億円、経常利益は同6.2%減の35.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同17.6%減の20.00億円としている。

《NB》

 提供:フィスコ

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