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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「再び放れ足が焦点に」

株式評論家 富田隆弥

◆8月も米国マーケットは堅調だ。NYダウとナスダックは25日移動平均線を下値に切り返し、上昇基調を維持している。5日現在、 NYダウは4日続伸で2万7200ドルを回復、6月8日のザラバ高値2万7580ドルを目指す構えに入ってきた。 ナスダックは6日続伸、連日で最高値を更新し1万1000ポイントの大台に乗せてきた。

◆米国で堅調に推移しているのは株価だけではない。「金」(NY金先物)は2049ドルと4日続伸で最高値を更新。WTI(原油先物)も4日続伸し42ドル台に乗せ、CRB(商品)指数も150ポイントと5ヵ月ぶりの高水準だ。また、米国債も買われて10年債利回りは0.51%台に低下し(4日現在)、いま売られているのは「米ドル」だけである。

◆無制限の金融緩和と未曽有の財政支援を背景に、米国はいま「政策に逆らうな」「音楽が鳴っている間は踊り続けろ」という状況なのだろう。サマーラリーでもあり、強い流れに従うのは基本ではある。とはいえ、これだけ何でもかんでも上げて、買いムード一色という地合いは違和感と過熱感を抱かせる。

◆米国は週末7日に雇用統計の発表がある。来週には1120億ドル規模の国債入札が予定される。一方で、7月末で期限切れとなった新型コロナウイルス対応の失業給付の特例措置(2500万人に週150億ドルを支給)については、与野党が延長で協議を続けているもののまだ合意に至っていない。これらがマーケットにどう作用するかは不明だが、そろそろスピード調整を挟むことを想定しておきたい。

◆堅調な米国株と異なり、日本株は少し夏バテ気味だ。週末であり月末でもあった7月31日は104円台の円高となる場面もあり、日経平均株価は629円安の2万1710円まで下落。「下放れ懸念」を抱かせたが、75日移動平均線(2万1500円処)を割ることなく、週明けには間髪を入れずに2万2000円台の往来ゾーンに戻し、その後は小動きとなった。週末7日に米雇用統計の発表、そして3連休を控えるとあっては、ここで動けないのは仕方ない。ただ、チャートは再び膠着となり、「放れ」が焦点になっている。「お盆」前後から株価は動き出すことは珍しくないだけに、チャートから目が離せない。

(8月6日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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