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【市況】株価指数先物【昼のコメント】NT倍率は14.39まで低下、日銀ETF買い入れへの思惑あるが戻り売りスタンス


 日経225先物は11時30分時点、前日比120円安の2万2270円(-0.53%)前後で推移している。寄り付きは2万2420円とシカゴ先物清算値(2万2410円)にサヤ寄せする形で始まり、寄り付きを高値にじりじりと下げ幅を広げている。

 東京エレクトロン <8035> など指数寄与度の大きいハイテク株の一角で利食い売りが続いているほか、決算内容が嫌気された資生堂 <4911> の下落などがセンセンチメントを弱くさせている。じり安基調が続く中、前引け後には2万2240円とナイトセッションで付けた安値(2万2250円)を下回っている。

 米国市場でもナスダックが連日で最高値を更新するものの、SOX指数は小幅に下落するなど、ハイテク株に上値の重さが目立っており、物色対象の変化が意識されている。NT倍率は先物中心限月で14.39まで低下してきていることも、TOPIX優位の状況に向かわせやすいだろう。3連休を控えていることもあり、積極的にポジションが積み上がる流れにはならないだろうが、日経225先物売り、TOPIX先物買いによるNTショートのポジションを意識しておきたい。

 前引けのTOPIXは0.23%のマイナスとなり、連日で下落していることから、日銀のETF買い入れの思惑で後場は底堅さが意識されやすい。しかし、東京エレクトロンや資生堂が急速に下げ幅を縮めてくることは期待しづらく、前引けにかけて売りを仕掛けた短期筋のショートカバーは意識されるものの、日経225型は戻り待ちの売りを意識したスタンスになりそうである。

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