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【市況】6日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で5日続伸、金融セクター相場けん引

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

6日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.90ポイント(0.26%)高の3386.46ポイントと5日続伸した(上海A株指数は0.26%高の3549.61ポイント)。約3週ぶりの高値水準を切り上げている。(亜州リサーチ編集部)

内需振興策の思惑が投資家心理を上向かせた。米中対立激化の警戒感で売られる場面がみられたものの、下値は堅く、終盤に入り指数は再びプラス圏に浮上している。

金融株が相場をけん引。中信証券(600030/SH)が7.3%高、中国人寿保険(601628/SH)が2.7%高、招商銀行(600036/SH)が2.0%高で引けた。

産金株も急伸。紫金鉱業集団(601899/SH)が8.8%上昇した。金先物価格は連日で最高値を更新している。非鉄株、防衛関連株、空運株、自動車株、インフラ関連株、不動産株の一角なども買われた。

半面、ITハイテク関連株の一角はさえない。情報技術サービスの上海宝信軟件(600845/SH)が5.2%安、IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が2.4%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)などの聞泰科技(WINGTECH:600745/SH)が2.2%安で取引を終えた。ハイテク分野を巡る米中対立が不安視される。ポンペオ米国務長官は5日の記者会見で、中国共産党政権の影響を受けない安全な通信網の構築を目指す「クリーンネットワーク」政策の対象を拡大すると宣言。同盟国にも呼び掛けるなど、中国排除の姿勢をより鮮明化した格好だ。そのほか消費関連株、医薬品株、公益株も売られている。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.44ポイント(0.18%)安の241.68ポイント、深センB株指数が0.19ポイント(0.02%)安の937.40ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

《FA》

 提供:フィスコ

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