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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):鹿島、MCJ、トヨタ

鹿島 <日足> 「株探」多機能チャートより
■テレ東HD <9413>  2,360円  +121 円 (+5.4%)  本日終値
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は73%増益で着地」が好感された。
 テレビ東京ホールディングス <9413> が8月5日大引け後(15:50)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比73.3%増の9.2億円に拡大し、通期計画の33.2億円に対する進捗率は28.0%となり、5年平均の27.6%とほぼ同水準だった。
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■鹿島 <1812>  1,226円  +50 円 (+4.3%)  本日終値
 鹿島<1812>は後場に入って切り返しに転じた。正午ごろに発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高4407億4200万円(前年同期比3.2%増)、経常利益414億8000万円(同82.3%増)となり、これを好感する買いが入った。土木事業で手持ち工事が順調に進捗し、今期中に完成を予定する案件を中心に損益改善が進んだことに加え、開発事業で大型物件の引き渡しにより不動産販売収入が増加したことが収益を押し上げた。また、建築事業の売上総利益率が大きく改善したことなども寄与した。なお、新型コロナウイルス感染症の連結業績への影響は想定の範囲内とし、通期業績予想は据え置いた。

■MCJ <6670>  1,000円  +24 円 (+2.5%)  本日終値
 MCJ<6670>が急反発し、年初来高値を更新。5日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算で、売上高444億2000万円(前年同期比28.2%増)、営業利益49億円(同63%増)に拡大しており、これを好感する買いが入った。国内パソコン関連事業の収益拡大が業績を牽引した。新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、法人のリモートワーク需要や個人の巣ごもり消費需要などに合致した製品投入や営業施策を展開し、パソコンの出荷台数は大幅に増加したことが寄与。営業利益は四半期として初めて40億円を超え、過去最高益を更新した。なお、21年3月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,800円  +152 円 (+2.3%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が高い。同社は、午後1時25分に決算を発表した。第1四半期(4~6月)期連結決算は、売上高が前年同期比40.4%減の4兆6007億円、営業利益は同98.1%減の139億円だった。同時に21年3月期の業績予想を公表し、未定としていた最終利益は前期比64.1%減の7300億円との見通しを示した。営業利益予想の5000億円は据え置いた。今期配当は未定としている。

■アルフレッサ <2784>  1,953円  -245 円 (-11.2%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 アルフレッサ ホールディングス<2784>が急落。5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆7000億円から2兆6310億円(前期比2.5%減)へ、営業利益を368億円から209億円(同56.1%減)へ、純利益を302億円から196億円(同51.3%減)へ下方修正したことが嫌気された。上期の医療用医薬品等卸売事業で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響などにより、得意先である医療機関で感染リスクを警戒した患者の受診抑制や手術件数の減少、調剤薬局では処方箋枚数の減少とそれに伴う調剤報酬の減少などがあり、特に同社グループの市場シェアが高い東名阪の都市部においてその傾向が顕著となっていることが要因。また、セルフメディケーション卸売事業では、訪日外国人客の大幅減少に伴ってインバウンド需要がほぼなくなったことも響いたとしている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高6500億1100万円(前年同期比4.0%減)、営業利益37億400万円(同59.7%減)、純利益57億1100万円(同27.6%減)だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,378円  -164 円 (-10.6%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 ユナイテッドアローズ<7606>が急落。5日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想を発表。売上高1259億1500万円~1310億8300万円(前期比20.0%減~16.7%減)、営業損益50億円~70億円の赤字(前期は87億5800万円の黒字)に落ち込む見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休業や消費低迷などが響くという。業績悪化を踏まえ、今期は配当を見送ることも明らかにしており、業績悪化と無配転落を嫌気する売りが殺到した。

■サントリBF <2587>  3,750円  -375 円 (-9.1%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 5日に決算を発表。「4-6月期(2Q)税引き前は53%減益、20年12月期業績を未定に変更」が嫌気された。
 サントリー食品インターナショナル <2587> が8月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前利益は前年同期比29.7%減の351億円に減った。
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■武蔵精密工業 <7220>  796円  -72 円 (-8.3%)  本日終値
 5日に決算を発表。「非開示だった今期経常は赤字転落、未定だった配当は11.5円減配」が嫌気された。
 武蔵精密工業 <7220> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は56.3億円の赤字(前年同期は23.6億円の黒字)に転落した。業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を5円(前年同期は21円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も15円実施する方針とした。年間配当は前期比11.5円減の20円に減配となる。
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■富士急行 <9010>  2,637円  -214 円 (-7.5%)  本日終値
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。
 富士急行 <9010> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は36.1億円の赤字(前年同期は13.5億円の黒字)に転落した。
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■三井E&S <7003>  414円  -32 円 (-7.2%)  本日終値
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。
 三井E&Sホールディングス <7003> が8月5日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は139億円の赤字(前年同期は39.7億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒三井E&Sの詳しい業績推移表を見る

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