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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ディーエヌエー、コックス、イルグルムなど

マクドナルド <日足> 「株探」多機能チャートより

マクドナルド<2702>:5190円(-40円)
大幅に反落。7月の既存店売上高が前年同月比1.0%増になったと発表している。前月は3.2%減。2カ月ぶりのプラスだが小幅な伸びにとどまっており、材料出尽くし感から売られている。客数は13.2%減(前月19.4%減)、客単価は16.4%増(同20.1%増)。全店ベースの売上高は1.4%増(同2.8%減)だった。7月は各種のビーフバーガーを販売したほか、人気のサイドメニューを特別価格で提供している。


レーザーテック<6920>:8930円(-480円)
大幅反落。前日に20年6月期の決算を発表、営業利益は151億円で前期比89.7%増益となり、従来予想の140億円を上回る着地になっている。一方、21年6月期は170億円で同12.9%増益の見通しになっており、大型案件の売上計上もあって売上高は同33.9%増と大幅増収の計画の中、収益水準は想定よりも小さいとの見方が優勢のようだ。開発費の増加など収益の低下要因となるもよう。なお、今期受注高は前期並みの水準を予想。


ホンダ<7267>:2694.5円(-132.5円)
大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は1137億円の赤字となり、800億円程度の赤字であった市場予想を下振れた。また、通期見通しは2000億円の黒字で前期比68.4%の減益見通しとしており、2800億円程度の市場予想を下振れている。保守的な計画とはみられているが、年間配当金も前期比68円減配となる44円としており、ネガティブに受け止める動きが優勢に。


シャープ<6753>:1230円(+98円)
急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は91億円で前年同期比37.8%減益となったが、市場予想は数億円の黒字であったため、想定比上振れ着地となる格好に。白物家電などの売上好調に加え、経費削減効果なども奏効した。通期予想も820億円で前期比55.4%増益、500億円程度の市場予想を上回っている。一方、在庫の増加やFCFの赤字などを警戒する声もあるようだ。


ディーエヌエー<2432>:1637円(+300円)
ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は126億円で前年同期比5.4倍と急拡大している。市場予想は10億円程度であったため、想定外の高水準となっている。子会社株式売却益など、一時的な利益計上が99億円発生したことが大幅な上振れの主因ではあるが、中華圏での「スラムダンク」好調などゲーム事業の収益も想定を上回っている。また、ライブ・ストリーミング事業の黒字化達成なども評価材料になっているようだ。


イルグルム<3690>:1663円(+152円)
年初来高値。20年9月期の年間配当を従来予想の未定から3.80円(前期実績は無配)に変更している。業績回復や財務体質の改善が進んだことから復配する。20年9月期第3四半期累計(19年10月-20年6月)の営業利益は前年同期比382.8%増の1.61億円となった。マーケティングプラットフォーム事業、商流プラットフォーム事業ともに好調だった。通期予想は前期比135.5%増の2.00億円を維持している。進捗率は80.5%。


コックス<9876>:290円(+55円)
大幅に4日続伸。7月の既存店売上高が前年同月比9.9%減(前月6.4%減)、全社ベースで43.8%増(同25.9%増)になったと発表している。7月は不安定な天候と豪雨などの影響で夏物商品の動きが鈍く、店舗の売上が厳しかった。一方、ECでは話題となった「ひやマスク」が伸び、全社売上高の増加に寄与した。商品別では、メンズのTシャツや接触冷感のパンツ、レディスのレース使いのプルオーバーやブラウスなどが好調だった。
《ST》

 提供:フィスコ

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