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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ディーエヌエ、UT、シャープ

ディーエヌエ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ディー・エヌ・エー <2432>  1,637円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ディー・エヌ・エー<2432>がストップ高。今週に入り底入れ反騰体制にあったが、きょうは一気に75日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する戻り足をみせている。同社が5日取引終了後に発表した20年4~6月期決算は、スマートフォンゲームやライブ配信事業が好調で収益を押し上げており、最終利益段階で前年同期比4倍の99億200万円と高水準の伸びを達成した。これを好感する形で投資資金の流入が加速した。

■ソリトンシステムズ <3040>  1,820円  +316 円 (+21.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ソリトンシステムズ<3040>が急騰し、約2年半ぶりの高値をつけた。5日の取引終了後に発表した20年12月期上期(1~6月)の連結経常利益が前年同期比5倍の5億4900万円に急拡大しており、これが好材料視されている。主力のITセキュリティー事業でテレワーク向けの業務用リモートデスクトップ「Soliton SecureDesktop」の販売が好調だった。自社の製品とサービスの販売に注力したことで同事業の採算は大きく向上した。また、国内のパブリックセイフティ分野(防災、治安、危機管理)向けにモバイル映像中継装置「Smart-telecaster ZAO-S」の販売を推進し、映像コミュニケーション事業が黒字化したことも大幅増益に貢献した。

■UTグループ <2146>  3,025円  +503 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 UTグループ<2146>がストップ高に買われている。5日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高258億2900万円(前年同期比0.4%増)、営業利益17億6300万円(同6.4%増)と増収増益を確保しており、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、自動車関連分野でサプライチェーン分断や自動車需要の減退などにより、工場の一時稼働停止や派遣人員数の削減を行う顧客が増加し、主力のマニュファクチャリング事業は大幅減収減益に沈んだ。一方、ソリューション事業は単価上昇に加え、4月に新規連結した東芝系3社が寄与し、収益を大きく伸ばした。また、エンジニアリング事業では事業戦略の見直しに伴う新卒採用の一時的な抑制で減収となったものの、業務効率化や稼働率向上が奏功し大幅増益を達成した。

■ワールド <3612>  1,466円  +181 円 (+14.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 5日に決算を発表。「上期税引き前を赤字縮小に上方修正、通期も増額」が好感された。
 ワールド <3612> が8月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前損益は34.1億円の赤字(前年同期は85億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて4-9月期(上期)の同損益を従来予想の182億円の赤字→174億円の赤字(前年同期は75.6億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。
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■シャープ <6753>  1,230円  +98 円 (+8.7%)  11:30現在
 シャープ<6753>は4日続伸。5日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想について、売上高2兆3500億円(前期比3.5%増)、営業利益820億円(同55.4%増)、純利益500億円(同2.4倍)と発表しており、これが好感されている。同社では、新型コロナウイルスの収束時期を見極めることは依然として困難だが、同社グループのサプライチェーンは概ね正常化してきており、販売面での制約がなくなれば本業は回復していくと見込んでいるという。なお、今期の配当予想は引き続き未定としている。なお、同時に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高5172億9000万円(前年同期比0.4%増)、営業利益90億8300万円(同37.8%減)、純利益79億5000万円(同36.6%減)だった。

■住友精化 <4008>  3,665円  +255 円 (+7.5%)  11:30現在
 住友精化<4008>はマドを開けて大きく買われ、年初来高値を更新している。5日の取引終了後、21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は売上高276億9700万円(前年同期比12.5%増)、経常利益33億1600万円(同2.3倍)だったと発表しており、これを好感する買いが入っている。中国で衛生材料の原材料調達を優先する動きが一時的に拡大し、吸水性樹脂の販売が大幅に増加したうえ、原料価格が下落したこともプラスに働いた。また、機能化学品部門で水溶性ポリマーや微粒子ポリマーの販売が伸びたことも業績拡大を後押しする格好となった。

■三井海洋開発 <6269>  1,642円  +107 円 (+7.0%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「4-6月期(2Q)経常は黒字浮上」が好感された。
 三井海洋開発 <6269> が8月5日大引け後(15:30)に決算を発表。20年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常損益は89.3億円の赤字(前年同期は22.8億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒三井海洋開発の詳しい業績推移表を見る

■いすゞ自動車 <7202>  997.5円  +57.5 円 (+6.1%)  11:30現在
 いすゞ自動車<7202>が大幅に4日続伸。5日取引終了後に決算を発表。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比95.2%減の21億8700万円だった。市場では、40億円前後の赤字を予想する見方が出ていただけに、ポジティブ評価からの買いが流入している。主力市場であるタイでの販売は、大きく落ち込むものの、市場の予想との比較では底堅く推移する見込みだ。なお、未定としていた21年3月期の同利益は前期比64.4%減の500億円と予想されている。

■テレ東HD <9413>  2,360円  +121 円 (+5.4%)  11:30現在
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は73%増益で着地」が好感された。
 テレビ東京ホールディングス <9413> が8月5日大引け後(15:50)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比73.3%増の9.2億円に拡大し、通期計画の33.2億円に対する進捗率は28.0%となり、5年平均の27.6%とほぼ同水準だった。
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■MCJ <6670>  1,011円  +35 円 (+3.6%)  11:30現在
 MCJ<6670>が反発し、年初来高値を更新している。5日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算で、売上高444億2000万円(前年同期比28.2%増)、営業利益49億円(同63%増)に拡大しており、これを好感する買いが入っている。国内パソコン関連事業の収益拡大が業績を牽引した。新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、法人のリモートワーク需要や個人の巣ごもり消費需要などに合致した製品投入や営業施策を展開し、パソコンの出荷台数は大幅に増加したことが寄与。営業利益は四半期として初めて40億円を超え、過去最高益を更新した。なお、21年3月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,315円  -227 円 (-14.7%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 5日に決算を発表。「非開示だった今期営業は赤字転落、未定だった配当は無配転落」が嫌気された。
 ユナイテッドアローズ <7606> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業損益は50.1億円の赤字(前年同期は31.4億円の黒字)に転落した。業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を見送るとし、従来未定としていた下期配当も見送る方針とした。年間配当は23期ぶりに無配転落(前期は83円)となる。
  ⇒⇒ユナイテッドアローズの詳しい業績推移表を見る

■アルフレッサ <2784>  1,983円  -215 円 (-9.8%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 5日に決算を発表。「今期経常を34%下方修正」が嫌気された。
 アルフレッサ ホールディングス <2784> が8月5日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比44.6%減の64.4億円に落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の472億円→313億円(前期は571億円)に33.7%下方修正し、減益率が17.4%減→45.3%減に拡大する見通しとなった。
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■ロードスターキャピタル <3482>  655円  +100 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ロードスターキャピタル<3482>がストップ高カイ気配となっている。5日の取引終了後に発表した20年12月期上期(1~6月)の連結経常利益が27億9200万円(同59.0%増)に拡大して着地したことが好感されている。不動産投資事業で大型物件を売却したことに加え、不動産賃貸収入も増加し、売上高は前年同期比37.5%増の101億700万円と大幅増収を達成した。クラウドファンディング事業は新型コロナウイルス感染症の影響で新規貸付に慎重になり減収だった。上期経常利益の通期計画37億4100万円に対する進捗率は7割を超えており、業績上振れ期待も浮上している。
 
■KYCOM <9685>  538円  +80 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 KYCOMホールディングス<9685>が大量の買い注文に値がつかず、カイ気配のまま水準を切り上げ前日比ストップ高となる80円高の538円でカイ気配に張り付いている。同社は通信や官公庁向け中心にシステムの受託開発を展開し、各省庁がDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを強化するなか収益機会が高まっている。また、不動産事業も手掛け、前期に取得した太陽光発電設備の稼働などが業績に貢献している。5日取引終了後に発表した20年4~6月期決算は営業利益が5200万円(前年同期実績は300万円)と大幅に改善しており、これが株価を強く刺激する格好となった。時価総額30億円以下と小型で、信用買い残が枯れ切った状態にあったことから、株式需給面でも上値の軽さが意識されている。

●ストップ高銘柄
 ロードスターキャピタル <3482>  655円  +100 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 KYCOM <9685>  538円  +80 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 グレイステクノロジー <6541>  5,050円  -1,000 円 (-16.5%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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