市場ニュース

戻る
 

【市況】株価指数先物【寄り前コメント】日本株においてはややアンダーウエイトが意識される


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 22460 -50 (-0.22%)
TOPIX先物 1549.5 -6.0 (-0.38%)
CME先物 22470 -40
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 5日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。ナスダックは連日で最高値を更新し、一時1万1000ポイントに乗せる場面がみられた。ノババックスの新型コロナウイルスのワクチン候補が初期段階の臨床試験で有望な兆しを示したことや追加景気対策での合意に向けた協議が進展しているとの観測が材料視された。また、7月のISM非製造業総合景況指数は、2019年2月以来の高水準となったが、一方で7月のADP民間雇用者数は16万7000人の増加となり、100万人を超えるとみられていた予想は下回っている。

 シカゴ先物清算値は大阪比40円安の2万2470円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円高の2万2560円で始まり、一時2万2620円まで上げ幅を広げる場面もみられた。しかし、米国市場開始前には2万2500円処まで調整し、その後は2万2500円~2万2580円辺りで保ち合い、引けにかけては急速に弱含み、2万2460円で終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からこう着感の強い相場展開となり、引き続き25日移動平均線を挟んでの推移となりそうだ。また、利食い先行で始まることが予想される。ナスダックは連日で最高値を更新し、一時1万1000ポイントに乗せる場面がみられたが、ハイテク株は高安まちまちの展開であり、目先的なピークとなるかを見極めたいところ。米国では追加景気対策がまとまるまでは強含みの展開が意識されやすいが、米国市場の上昇を受けた日経225先物の反応を見る限り、日本株においてはややアンダーウエイトが意識される。

 また、ADP民間雇用者数の減速によって週末に予定されている米雇用統計を警戒する動きも高まりやすく、上値を買い上がる流れは期待しづらいところ。そのため、ややショートに傾きやすいだろう。金相場や原油相場の上昇が続いており、CTA経由の仕掛け的な商いも膨らんでくる可能性がある。ショートを避けるとしても、リバランス中心の商いになりやすく、引き続き、ややTOPIXに比重をおいたポジション取りを意識しておきたい。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均