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【市況】株価指数先物【昼のコメント】短期のショートカバーは一巡、後場は次第にこう着感が強まるか


 日経225先物は11時30分時点、前日比350円高の2万2110円(+1.60%)前後で推移している。週末の米国市場の上昇に加え、為替市場で円安が進んでいることが材料視された。寄り付きは2万1970円とシカゴ先物清算値(2万1920円)を上回って強いスタートとなった。現物の寄り付き直後に2万1900円を付けた後はじりじりと上げ幅を広げた。2万2000円接近でもみ合う場面もあったが、これをクリアしたことで短期筋のショートカバーを交えての上昇となり、一時2万2180円まで上昇する場面がみられた。

 日経225先物は200日移動平均線を支持線としてリバウンドをみせており、5日移動平均線が位置する2万2200円水準に接近してきた。ここまでは想定線であり、5日移動平均線を超えられないようだと、改めて戻り売りを意識したショートポジションが積み上がりやすい。また、買い方についても2万2000円辺りでの押し目狙いのスタンスとみられ、積極的に上値を追う流れは考えづらい。

 前引けのTOPIXは1.31%の上昇となり、後場は日銀のETF買い入れはないだろう。前場の段階で短期筋のショートカバーが一巡しているとなると、次第にこう着感が強まることになりそうだ。また、新型コロナウイルス感染者数の報道には注視する必要がある。なお、為替の円安基調については、セブン&アイ・ホールディングス <3382> が米マラソン・ペトロリアムの「スピードウェイ」を210億ドル(約2兆2000億円)で買収することを決定したと伝わり、これが影響をしたとの見方がされている。

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