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【市況】<マ-ケット日報> 2020年7月31日

 7月最後の取引となる本日の市場は日経平均が大幅に6日続落。終値は前日比629円安の2万1710円で、先月15日以来、1カ月半ぶりの安値となった。前日の米株安や円高進行に加え、国内主力企業の決算内容への失望感から大きく売り込まれてしまった。また、東京都の新型コロナ新規感染者数が大幅に過去最多を更新したことも下げに拍車をかけたようである。

 昨日の米国市場は4-6月GDP速報値が過去最大の減少となりダウ平均は反落した。週間の新規失業保険申請件数も増加。米国では新型コロナ感染拡大で経済再開が停滞し始めており、V字型の急速な景気回復への期待は徐々に後退しつつある。一方、ハイテク株の多いナスダック指数は続伸。アルファベッド、アマゾンなどの業績期待から買いが継続している。

 さて、東京市場は内外からの悪材料に押されて日経平均が1年2カ月ぶりとなる6連敗を記録した。主要企業の決算悪や東京都の新型コロナ感染者が連日で過去最多を更新するなど、円高進行と合わせて景況回復が遠のくような材料が続いてしまった。個別では好調と思われていた半導体関連で、アドテストの決算が予想以上に悪かったこともかなり効いたようである。日経平均のチャートはもち合い下放れの格好となり調整局面入りが明確に。トピックスは2カ月ぶりに75日移動平均線を割り込むなど調整が少し長引きそうなムードにある。(ストック・データバンク 編集部)

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