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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2020年7月31日

 今週の日経平均終値は21710円00銭、前週末比1041円61銭安でした

 日経平均は1カ月半ぶりの安値を示現するなど高値もち合いからの下放れに傾きつつあります。もともと外国人買いなどの実需が皆無に等しい状態で、出来高も薄く、上値限界的な兆候はいくつもありましたが、4-6月決算内容の悪さ、新型コロナの感染急拡大、にわかに始まった円高トレンドとここに来て売り材料が増えてしまったことが、調整トレンド入りの原因といえるでしょう。週足では52週移動平均線(2万1815円)、13週移動平均線(2万1876円)が下値サポートとして働きそうにないので、次は26週移動平均線(2万1025円)辺りまでの下値余地を考えておいてもいいでしょう。こうした時は政策的な材料で下値が支えられることがあるのですが、今の日本政府にはコロナ対策、企業対策が見えておらず、日銀のETF買いだけがサポート役という寂しい状態です。危機時にこそ大胆な政策が求められるのですが今はかけらも聞こえてきません。下放れ的なチャートとなったことで来週も調整トレンドが続く可能性が高いでしょう。(ストック・データバンク 編集部)

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