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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

Genky <日足> 「株探」多機能チャートより

■Genky <9267>  3,940円 (+190円、+5.1%)

 Genky DrugStores <9267> が3連騰。27日午前9時ごろに発表した21年6月期連結業績予想で、売上高1450億円(前期比17.3%増)、営業利益50億円(同15.2%増)、純利益35億円(同27.0%増)と2ケタ営業増益を見込んでいることが好感された。顧客の節約志向に応えるために、EDLP(エブリディロープライス)政策を推進し、他のドラッグストアとの差別化を図る一方、スクラップ&ビルドの推進及び店舗改装を行い、活性化を図るという。また、店舗レイアウトや作業が標準化されたNew300坪タイプの店舗をレギュラー店と位置づけて60店舗の新規出店を計画している。なお、20年6月期決算は、売上高1236億300万円(前の期比19.0%増)、営業利益43億4100万円(同7.3%増)、純利益27億5500万円(同2.1%増)だった。

■霞ヶ関C <3498>  3,810円 (+175円、+4.8%)

 霞ヶ関キャピタル <3498> [東証M]が3日続伸。22日の取引終了後、東渡ジャパン(東京都中央区)との合弁会社が新宿区の店舗区画付き共同住宅用地を取得し、共同事業の取り組みを開始したと発表しており、これが好材料視された。東渡ジャパンは、中国・上海に本社を置く総合不動産会社「東渡国際集団」の日本法人で、20年7月時点における日本での投資総額は350億円超となっている。また今後も日本国内の優良な不動産に対して積極的に海外資本を投資していく予定であることから、霞ヶ関Cでは共同開発事業の取り組みを契機とし、東渡ジャパンの不動産投資に対するコンサルディングなどの共同パートナーとして、一層の事業拡大を図るとしている。なお、20年8月期業績への影響は軽微としている。

■ビオフェル <4517>  2,415円 (+105円、+4.6%)

 ビオフェルミン製薬 <4517> が大幅反発。同社は22日取引終了後に、21年3月期第1四半期(4-6月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比41.8%増の9億1200万円となり、上半期計画10億4500万円に対する進捗率は87.3%となった。売上高は同6.5%増の29億5500万円で着地。主力製品の「新ビオフェルミンS」の販売が伸びたほか、利益面では販管費の減少が寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■薬王堂HD <7679>  2,797円 (+91円、+3.4%)

 薬王堂ホールディングス <7679> が大幅反発。27日午後、傘下の薬王堂が、セルスペクト(盛岡市)が製造・販売する業界初の国産研究用新型コロナウイルス抗体検出キット「クオリサーチ COVID-19 IgG LF」の販売を開始したと発表しており、これが好感されたようだ。同キットは、特別な機器を必要とせず、迅速に抗体の検出・不検出を知ることができる迅速簡易検出法「イムノクロマト法」による抗体検出方法を用いている製品で、少量の血液を用いた簡便な操作によって、約15分で抗体検査が可能という。価格は3500円(1回分)で、特設ECサイトで販売するとしている。

■アルゴグラフ <7595>  3,385円 (+105円、+3.2%)

 アルゴグラフィックス <7595> が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を3680円から3940円へ引き上げことが好材料視されたようだ。コロナの影響や自動車関連の開発投資先送り懸念などで、同社株は5月以降、調整局面にあるが、同証券によるとコロナ影響は限定的で、第2四半期以降、業績再拡大局面入りを想定しているという。

■MRT <6034>  1,371円 (+41円、+3.1%)

 MRT <6034> [東証M]が大幅反発。22日の取引終了後、 新型コロナウイルス感染症に対応する医療人材の確保に際して、大阪府と連携協定を締結したと発表しており、これが好感された。今回の協定は、急激な新型コロナウイルス感染症患者の増加に対応可能な医療提供体制や救急医療など、地域の医療機能を確保することを目的としたもの。具体的には、大阪府指定の新型コロナウイルス感染症患者受入医療機関などへの同社プラットフォームを活用した求人求職者情報の提供や人材紹介サービスの提供のほか、大阪府内における医療人材に向けた、新型コロナウイルス感染症に関連した情報の収集及び提供などを行うという。

■ピアラ <7044>  1,600円 (+42円、+2.7%)

 ピアラ <7044> [東証M]が続伸。22日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、7月30日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更することになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買いが入った。同社は、化粧品や健康食品などの分野に特化し、インターネット通販会社向けにマーケティング支援サービスを展開している。20年12月期連結業績予想では、売上高158億6500万円(前年同期比17.0%増)、経常利益5億1800万円(同27.5%増)を見込んでいる。

■フジHD <4676>  1,024円 (+24円、+2.4%)

 フジ・メディア・ホールディングス <4676> が続伸。22日の取引終了後、上限を1250万株(発行済み株数の5.34%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。取得期間は20年8月7日から21年3月31日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行し、資本効率の向上を通じて株主利益の向上を図るのが目的としている。同時に、未定としていた21年3月期連結業績予想について、売上高5694億円(前期比9.8%減)、営業利益130億円(同50.6%減)、純利益90億円(同78.2%減)を見込むと発表した。また、同じく未定としていた配当予想は36円(前期44円)を予定しているとした。

■日東電 <6988>  6,290円 (+100円、+1.6%)

 日東電工 <6988> が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が22日付で、投資評価を「3」から「2」とし、目標株価を4900円から6000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、自動車向けの収益悪化で上期会社計画は未達を予想するも、短期業績の苦戦はコンセンサスであり、焦点は下期と還元であると指摘。加えて、大型液晶パネルの供給過剰による収益性悪化の可能性が短期的に後退したこと、ハイエンドスマートフォンのモデルミックスの変化を織り込んでも、フリーCFが安定的に創出できるとみらること、21年3月期中に核酸医薬P2bの治験が完了し、製薬事業の見通しに明確なイベントがあると見込まれることなどを考慮したという。

■住友鉱 <5713>  3,309円 (+49円、+1.5%)

 金関連株が高い。住友金属鉱山 <5713> が続伸したほか、商品先物の豊商事 <8747> [JQ]や岡藤ホールディングス <8705> [JQ]といった銘柄が急伸した。27日のアジア市場でニューヨーク金先物は一時1トロイオンス=1940ドル台まで上昇。11年9月につけた史上最高値1923ドルを約9年ぶりに上回った。ドル安の進行でドルの代替資産としての金が見直されたほか、新型コロナウイルスの感染拡大による経済悪化、米中対立の深刻化などを警戒した買いが流入した。

■カワチ薬品 <2664>  3,190円 (+45円、+1.4%)

 カワチ薬品 <2664> が5日続伸し連日の年初来高値更新となった。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2700億円から2770億円(前期比2.5%増)へ、営業利益を50億円から70億円(同23.3%増)へ、純利益を40億円から48億円(同25.6%増)へ上方修正したことが好感された。第1四半期(3月16日-6月15日)において、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりマスク、消毒関連などの感染予防関連商品が堅調に推移したことや、緊急事態宣言を受けて、不要不急の外出自粛、在宅勤務や休校などにより、生活必需品を中心とした巣ごもり消費関連商材の販売が好調だったことが要因。また、販促活動の自粛などから広告宣伝費や残業時間が削減され、販管費が抑制されたことも寄与した。なお、第1四半期決算は、売上高737億5700万円(前年同期比13.6%増)、営業利益31億4000万円(同3.8倍)、純利益21億6000万円(同3.1倍)だった。

■ニトリホールディングス <9843>  22,590円 (+275円、+1.2%)

 ニトリホールディングス <9843> が反発。22日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比22.7%増と3ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。「ニトリFun!ウィーク」キャンペーンや、テレビCM効果などでリビング・ダイニング家具が伸長したほか、在宅勤務需要が継続した結果、ホームオフィス家具、簡易家具・収納整理品の売り上げが好調だった。一方、記録的な梅雨寒で気温の上昇が進まなかったことにより寝具・寝装品などの季節品は伸び悩んだが、ウィンドウカバリング、キッチン用品などを含めたホームファッション品全般が好調に推移した。なお、全店売上高は同25.9%増だった。

■ミネベアミツミ <6479>  1,876円 (+19円、+1.0%)

 ミネベアミツミ <6479> が6日ぶりに反発。23日付の日本経済新聞朝刊で、「2020年4-6月期の連結営業利益(国際会計基準)は前年同期比で5割前後増え60億円弱だったようだ」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、スマートフォン向けや、巣ごもり需要が好調な任天堂 <7974> のゲーム機向けの電子部品が伸びたという。なお、決算発表は8月4日を予定している。

※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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