市場ニュース

戻る
 

【注目】前週末22日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ACCESS <日足> 「株探」多機能チャートより

■ACCESS <4813>  814円 (-133円、-14.0%)

 東証1部の下落率トップ。ACCESS <4813> が3日ぶり急反落。株価は一時、21日に比べ14%超安に売られた。21日取引終了後、第2四半期(2-7月)業績予想の赤字幅拡大を公表するとともに21年1月期業績と配当の予想を「未定」に変更することを発表。業績悪化が懸念されるなか、売りが膨らんだ。第2四半期の業績見通しは、売上高を45億6700万円から30億円(前年同期比16.3%減)に見直したほか、最終損益を11億7400万円の赤字から21億円の赤字(前年同期は6億8700万円の赤字)に修正した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、想定していた複数の案件の受注の遅れや規模縮小などが発生したことなどが業績の悪化要因となっている。これを受け、今通期の業績予想は従来の売上高130億円、純利益3億6000万円から未定に変更した。年3円を計画していた配当も未定とした。

■Mスター <4765>  414円 (-56円、-11.9%)

 モーニングスター <4765> [JQ]が急落。21日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比13.8%減の5億1300万円に落ち込んだことが嫌気されたようだ。ファイナンシャル・サービス事業で新型コロナウイルス感染拡大により資産運用などのセミナーが開催できず、セミナーとセミナーに附随する広告収入が減少したことなどが響いた。アセットマネジメント事業は大幅増収増益だったが補えなかった。なお、上期と通期の業績予想は未定のままとしている。

■ZOZO <3092>  2,556円 (-94円、-3.6%)

 ZOZO <3092> が大幅反落。SMBC日興証券は21日、同社株の投資評価を「2」から「3」へ引き下げた。目標株価は2100円(従来1600円)とした。新型コロナウイルスの感染拡大で、アパレル市場では電子商取引(EC)化が加速するとの期待が強まっていた。しかし(1)在宅勤務増や外出自粛で着飾る目的のアパレル需要は縮小している(2)会議のバーチャル化などにより、市場のカジュアル化(低価格化)も進展し、新型コロナ感染拡大前に比べてもアパレル市場には逆風が吹いている――ことなどを指摘。同社株への期待は徐々にはく落するとみている。

■JR東日本 <9020>  6,860円 (-206円、-2.9%)

 東日本旅客鉄道 <9020> が4日続落、一時200円以上の下げをみせ7000円大台を割り込んだほか、京王電鉄 <9008> 、相鉄ホールディングス <9003> など私鉄株も軒並み軟調な展開を強いられた。ここ国内でも新型コロナウイルスの感染第2波に対する警戒感が強まっており、東京都では22日午前の段階で新規感染者数が230~240人程度となる見通しを小池百合子都知事が示している。感染者数は21日も237人にのぼっていた。再び外出自粛や移動の自主制限といった動きが予想されるなか、4連休前にもかかわらず電鉄セクターは利用者の減少を懸念する形で売りがかさんだ。

■ディスコ <6146>  27,420円 (-380円、-1.4%)

 ディスコ <6146> が3日ぶり反落。21日の取引終了後、従来未定としていた第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、売上高780億円(前年同期比14.9%増)、営業利益209億円(同21.3%増)、純利益149億円(同14.2%増)を見込み、また中間配当は104円(前年同期91円)を予定していると発表したが、上期好業績見通しは織り込み済みとの見方が強い。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算を発表しており、売上高356億5400万円(前年同期比8.8%増)、営業利益92億8300万円(同30.3%増)、純利益64億7300万円(同12.6%増)だった。新型コロナウイルスの影響が懸念されたものの、顧客が投資計画を崩さなかったことから、精密加工装置の出荷が半導体の量産用途を中心に大幅に増加し、四半期としては過去最高の出荷額となった。また、消耗品である精密加工ツールは、顧客の高い設備稼働率に比例し需要が着実に増えたことから、ダイシングブレード、グラインディングホイールともに高水準の出荷が続いた。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均