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【特集】CAICA Research Memo(10):IT金融企業への変革に向け、成長資金確保とeワラント証券の財務強化が目的

CAICA <日足> 「株探」多機能チャートより

■ライツ・オファリングによる資金調達について

2020年6月18日付けで、全株主を対象としたライツ・オファリング(ノンコミットメント型/上場型新株予約権の無償割当て)による資金調達を行うことを決議した(2020年7月29日開催予定の臨時株主総会の承認を得ることが実施の条件)。ノンコミットメント型であることから、株主による行使比率に応じて調達額は大きく変動するが、仮に50%行使された場合には約27億円(発行費用等を除く)の資金調達が可能となる。CAICA<2315>では、50%行使を前提とした資金使途として、eワラント証券の増資引き受け資金5億円、運転資金(教育、採用、人件費)2億円、有利子負債の返済資金3.9億円、M&A資金約16.8億円に充当する予定である。特に、eワラント証券の増資資金5億円については、今後の収益ドライバーとして期待されるCFD取引に関わる新商品の開発、CFD取引拡大に伴う預かり資産増加に向けて自己資本増強などに充てるものである。すなわち、同社グループが目指す「システム開発企業からIT金融企業への変革」にあたり、第一種金融商品取引業を営むeワラント証券の事業は必要不可欠であり、eワラント証券における新商品の開発及びコロナ禍の影響により低下した自己資本規制比率を維持し、事業の継続発展を目指すことが主な目的となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《YM》

 提供:フィスコ

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