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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:BASE、オプティム、塩野義

BASE <日足> 「株探」多機能チャートより
■GMO-FH <7177>  695円  +61 円 (+9.6%)  11:30現在
 GMOフィナンシャルホールディングス<7177>は急反発。20日の取引終了後、非開示としていた20年12月期上期(1~6月)連結業績予想について、売上高200億6400万円(前年同期比26.4%増)、営業利益78億6300万円(同83.5%増)、純利益47億7900万円(同90.7%増)の大幅増益を見込んでいると発表しており、これが好感されている。主力の証券・FX事業で店頭FXやCFDの取引高が引き続き好調に推移したほか、店頭デリバティブ取引にかかるトレーディング損益が大きく改善した。また、株式等委託売買代金の増加などにより受入手数料が増加したことも収益を押し上げた。なお、上期決算の正式発表は29日を予定している。

■BASE <4477>  5,970円  +510 円 (+9.3%)  11:30現在
 BASE<4477>は25日移動平均線を足場に切り返し鮮明、500円を超える上昇で6000円大台に復帰した。中小企業などを顧客ターゲットにECサイト制作サービスを手掛けており、小売業界のデジタルシフト化の動きを背景としたリテールテック関連の有力株としてマーケットの注目度が高まっている。業績は営業赤字が続いているものの、これは積極的な先行投資によるもので、売上高の伸びが際立つ。19年12月期は前の期比64%増収、更に20年12月期も前期比37.5%~44.1%増収を見込むなど成長トレンドに乗っている。機関投資家とみられる大口の買いが断続的に入り、大手証券が強気の株価目標を掲げるなど依然として先高期待が強い。

■オプティム <3694>  3,500円  +230 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 オプティム<3694>が大幅高で4日ぶりに反発している。20日の取引終了後、建設土木メディア「デジコン」をオープンしたと発表しており、これが好材料視されている。同社は18年4月に農業メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」を、20年7月1日には医療メディア「Medical DX(メディカルディーエックス)」をオープンし情報発信を行ってきたが、今回オープンした「デジコン」では「建設土木の未来をICTで変える」をコンセプトに、ICTによる生産性の向上を目指しオープンするという。なお、運営はソルフレア(東京都千代田区)が行うとしている。

■弁護士ドットコム <6027>  10,400円  +680 円 (+7.0%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>が大幅反発している。20日の取引終了後、弁護士の受任案件の進行状況を可視化し、計画的な進行をサポートする「弁護士ドットコム 業務システム」の提供を開始すると発表しており、これが好感されている。同システムは、起案や交渉、裁判などのフェーズに応じて、対応すべき業務を自動表示する「弁護士業務テンプレート」により、効率的な案件の計画・立案を可能にしたのが特徴。これにより案件や予定の状況などを、見たい案件だけを一覧にし、多数の案件を簡単にわかりやすく把握できるようになり対応の抜け漏れなどを防ぐという。また、システム内での案件検索機能や、Googleカレンダー連携機能の搭載やスマートフォンへの対応なども行い、いつでも簡単に案件の進捗を把握することを可能にしている。

■塩野義製薬 <4507>  6,478円  +218 円 (+3.5%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>が急速人気化、6000円台前半のもみ合いを上放れてきた。日米株式市場では新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感は強いものの、一方でワクチンや治療薬開発に対する期待も強い。そうしたなか、前日引け後に日本経済新聞電子版が、(塩野義が)11月にも臨床試験に入る新型コロナワクチンについて、2021年末までに生産体制を年3000万人以上に整えると伝えたことが、株価を強く刺激する格好となった。同社株は6月22日に7183円の年初来高値をつけた後は調整局面にあったが、目先は75日移動平均線近辺まで水準を落とし売り一巡感が出ていたことも株価上昇を後押ししている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,459円  +187 円 (+3.0%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が全市場を通じ断トツの商いをこなし反発に転じている。7月初旬から中旬にかけて急速に水準を切り上げた後は上値が重くなっていたが、きょうは利益確定売りをこなし上値指向が強い。アリババ集団傘下の金融会社が香港と上海で重複上場を計画していることを発表、これを受けてアリババに出資しているソフトバンクGの株価も刺激される形となった。アリババ株は米国株市場で今月9日に最高値をつけた後ひと押し入れているが、前週末から再び切り返し最高値をうかがう動きにある。アリババ株が上昇することで、同社株の約4分の1を保有するソフトバンクにとってもキャピタルゲインの上乗せが期待される状況にある。

■昭和産業 <2004>  3,420円  +90 円 (+2.7%)  11:30現在
 昭和産業<2004>が高い。20日の取引終了後、三井物産<8031>連結子会社であるサンエイ糖化の全株式を取得し、完全子会社化すると発表しており、これが好材料視されている。サンエイ糖化は糖化品や乳酸菌の製造販売を行っており、主力はぶどう糖。今回の子会社化により、国内での安定供給体制を一層強固なものとし、更なる生産性向上を推進するほか、販売チャネルや原料調達力、技術力、研究開発力、マーケティング機能などを融合し、シナジーを追及するとしている。取得価額は150億7500万円。なお、21年3月期業績への影響は現在精査中としている。

■三井製糖 <2109>  2,014円  +40 円 (+2.0%)  11:30現在
 三井製糖<2109>が3日続伸している。20日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部売却を決定したと発表しており、これを材料視する買いが入っている。売却するのは非上場有価証券1銘柄で、これに伴い21年3月期第3四半期に投資有価証券売却益17億1800万円を特別利益に計上するという。今期業績に与える影響は現在精査中とし、業績予想の修正が必要な場合は速やかに開示するとしている。

■ソニー <6758>  8,390円  +141 円 (+1.7%)  11:30現在
 ソニー<6758>は続伸で8400円台まで買われ、前週16日につけた高値8322円を上回り年初来高値更新となった。ここ機関投資家資金の実需買いが継続的に流入しているもようで上値指向が強い。「同社株評価のポイントは2つあり、一つはスマートフォン向け画像処理半導体の好調、もう一つはコロナ禍での巣ごもり消費で需要が追い風のゲーム関連株としての評価。これが海外マネーの攻勢につながっている」(国内証券アナリスト)とみられている。米国ではナスダック総合指数が再び最高値を更新するなどハイテク株優位の構図となっており、その流れも同社の株高を後押ししている。

■東京エレクトロン <8035>  29,515円  +395 円 (+1.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が軒並み上値指向。ここ半導体セクターは目先利益確定売りを浴び上昇一服感も出ていたが、米国株市場主導で再び買い直される展開となっている。前日の米株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が大幅高で過去最高値を更新、またインテル、エヌビディア、アプライドマテリアルズ、マイクロンテクノロジー、ザイリンクスといった代表的な半導体関連株が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も最高値を更新した。次世代通信規格5Gサービスの進展やテレワーク普及を背景としたデータセンターの増設需要が半導体メモリーやロジック需要を喚起しており、関連銘柄に吹くフォローの風が改めて意識されており、東京市場でもこの流れを引き継ぐ形となっている。

■イーグル工業 <6486>  708円  -10 円 (-1.4%)  11:30現在
 イーグル工業<6486>が続落。同社は20日取引終了後、未定としていた第2四半期(4~9月)の業績予想を公表し、連結最終損益は30億円の赤字(前年同期は24億1400万円の黒字)となる見通しを明らかにしたことが嫌気されている。新型コロナウイルス感染拡大により、自動車や建設機械向けの国内外の販売が大幅に減少することが響く。21年3月通期の業績予想に関しては、合理的な算定が可能となった時点で開示するとしている。

■テラプローブ <6627>  864円  +110 円 (+14.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 テラプローブ<6627>が急騰。半導体装置分野でDRAMやシステムLSIのテスト工程受託を手掛け、スマートフォンや車載向け中心に受注回復が進んでいる。同社は20日取引終了後、20年12月期第2四半期(1~6月)業績の上方修正を発表、営業利益は従来予想の1億5000万円~3億5000万円から3億2000万円(前期実績は6億7300万円の赤字)へ修正しており、これを好感する買いが集中した。前日の米国株市場では半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズをはじめ、半導体銘柄が軒並み上昇したことも物色人気を助長している。

■日本PCサービス <6025>  1,735円  +215 円 (+14.1%)  11:30現在
 日本PCサービス<6025>が続急騰。20日の取引終了後、主要株主であるジャパンベストレスキューシステム<2453>と資本業務提携し、JBRを引受先とする第三者割当増資を実施すると発表しており、これを好感する買いが入っている。今回の第三者割当増資による発行新株数5万2100株。発行価格は1918円で、調達する約9892万円は借入金返済に充てるという。第三者割当増資により、JBRの保有割合(議決権ベース)が22.08%に上昇することで、同社はJBRの持ち分法適用関連会社となる。なお、JBRの株価も大幅高に買われている。

■GMOアドパートナーズ <4784>  569円  +65 円 (+12.9%)  11:30現在
 GMOアドパートナーズ<4784>が急騰している。20日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、最終利益を2億円から3億円(前期比25.0%増)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期に計上した投資先ファンドの株式売却により発生した、投資有価証券評価益などの影響を考慮したという。なお、売上高360億円(同4.2%増)、営業利益2億8000万円(同37.1%減)の従来予想を据え置いている。

●ストップ高銘柄
 小田原エンジニアリング <6149>  2,800円  +500 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在
 GMO-FG <4051>  7,450円  +1,000 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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