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【通貨】東京為替:ドル・円は上げ渋り、日銀総裁発言で緩和観測後退

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

15日の東京市場でドル・円は上げ渋り。日経平均株価の上昇を背景に、仲値にかけて国内勢の買いが強まり107円31銭まで値を上げる場面もあった。ただ、日銀総裁がその後の記者会見で3月以降の対応の効果が発揮されていると発言し、一段の緩和観測が弱まったことで円買いに振れドルは107円08銭まで失速した。

・ユーロ・円は122円50銭から122円11銭まで値を下げた。
・ユーロ・ドルは1.1423ドルから1.1391ドルまで弱含んだ。

・17時時点:ドル・円107円00-10銭、ユーロ・円122円30-40銭
・日経平均株価:始値22,817.91円、高値22,965.56円、安値22,800.11円、終値22,945.50円(前日比358.49円高)

【金融政策】
・日銀:金融政策の現状維持を決定(マイナス金利を?0.1%に据え置き)

短期金利は、引き続き日銀当座預金のうち政策金利残高に?0.1%の金利を適用。

長期金利は10年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう上限を設けず、必要な金額の長期国債買入を行う。

【要人発言】
・クドロー米国家経済会議(NEC)委員長)
「中国との通商合意はまだ継続されている」
・黒田日銀総裁
「必要ならちゅうちょなく追加緩和措置を講じる」
「リスクバランスは経済、物価いずれも下振れリスクの方が大きい」
「3月以降のコロナ対応の効果が発揮されている」
「感染症の影響で債券市場の流動性低下や国債増発が見込まれるなか、イールドカーブの低位安定が最も重要」
・日銀展望リポート
「GDPの見通しは2020年度-0.6%、21年度+0.3%、22年度+0.7%」
「CPIの見通しは2020年度?4.7%、21年度+3.3%、22年度+1.5%」

【経済指標】
・英・6月消費者物価指数:前年比+0.6%(予想:+0.4%、5月:+0.5%)
・南ア・5月消費者物価指数:前年比+2.1%(予想:+2.2%、4月:+3.0%)

《TY》

 提供:フィスコ

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