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【市況】株価指数先物【昼のコメント】日銀買い入れとETF分配金絡みの売り需要で手掛けづらく


 日経225先物は11時30分時点、前日比40円安の2万2440円(-0.17%)前後で推移している。米国市場のハイテク株上昇の流れが材料視され、寄り付きは2万2450円とシカゴ先物清算値(2万2385円)を上回って始まった。その後、オプションSQに絡んだ商いが差し引きで買い越しだったこともあり、現物の寄り付き時には2万2540円まで上昇した。しかし、SQの影響から小幅安で寄り付いたファーストリテイリング <9983> だったが、寄り付き後は下方修正が嫌気される形でじりじりと下げ幅を拡大させた影響もあり、前場半ばには2万2380円まで下げている。

 SQが買い越しだったことから、SQ値は2万2601.81円だった。日経平均はこれを超えられずにいるため、心理的な上値抵抗として意識されやすい。また、底堅さは意識されているものの、上海指数、ハンセン指数が下げていることも手掛けづらくさせたようだ。とはいえ、日経225先物は25日移動平均線が支持線として意識されており、下値を売り込む流れにはなっていない。

 前引けの TOPIXは0.63%の下落だった。そのため、後場は日銀のETF買い入れが意識されやすい。一方で、ETF分配金支払いのための売り需要の影響も意識されるところである。金額ベースでは売り需要の方が大きいため、大引けにかけては弱含むことになりそうだが、需給イベント通過後を狙った押し目狙いの動きも意識されやすい。また、日経225先物はナイトセッションで2万2260円まで下げる場面もみられたが、2万2400円を挟んでの推移が続くようだと、ショートカバーも意識されてくる。

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