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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】テクニカルポイントでの底堅さを見極め、市場の関心は中国市場へ


大阪9月限ナイトセッション
日経225 22440 -100 (-0.44%)
TOPIX 1563.0 -6.0 (-0.38%)
CME先物 22415 -125
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 7日の米国市場は、 NYダウ、S&P500、ナスダックなど主要株価指数が下落。ニューヨーク州で、新型コロナウイルスの感染が再拡大しているデラウェア、カンザス、オクラホマの3州からの旅行者を一定期間の自主隔離の対象にすると伝わったことが嫌気された。隣接するニュージャージ州もニューヨーク州の措置に追随するとしており、新型コロナ感染拡大に対する懸念が強まった。100ドル安ほどで始まったNYダウは引けにかけて下げ幅を広げる展開となっている。

 シカゴ先物清算値は大阪比125円安の2万2415円だった。日経225先物ナイトセッションは2万2470円と日中比70円安で始まり、その後はじり高基調をみせており、米国市場開始後には一時2万2570円まで切り返す場面もみられた。しかし、米国市場の引けにかけての弱い流れに引きずられる形から2万2440円で取引を終えた。
 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行の展開となりそうだ。テクニカル面では5日移動平均線と25日移動平均線が位置する水準であり、底堅さを見極めたいところであろう。新型コロナ感染に関連した報道などが上値の重荷となることは想定線であり、改めて嫌気する流れはそれほど強まらないと考えられるが、短期筋の売り仕掛け的な動きは注意する必要がある。

 また、本日はETF(上場投資信託)の分配金支払いに伴う先物への売り需要が見込まれる。決算期特有の需給要因であり、想定されているものではあるが、売り仕掛けをしやすい面はありそうだ。

 もっとも、市場の関心は中国市場に移ってきており、中国が底堅い展開をみせてくるようであれば、ショートカバーを誘発させる。また、日銀のETF買い入れへの思惑も高まりやすく、分配金支払いに伴う先物への売り需要を吸収してくることも意識されそうだ。売り仕掛け的な流れで弱含む場面においては、ショートカバー狙いとなろう。

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