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【市況】6日の米国市場ダイジェスト:NYダウ459ドル高、予想上回る6月ISM非製造業景況指数で見通し改善

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ459ドル高、予想上回る6月ISM非製造業景況指数で見通し改善

米国株式相場は続伸。ダウ平均は459.67ドル高の26287.03ドル、ナスダックは226.02ポイント高の10433.65ポイントで取引を終了した。中国当局が「健全な強い市場が重要」との見解を示し、上海総合指数が2年ぶり高値を更新するなど中国やアジアの株高を受けて買いが先行。その後に発表された6月ISM非製造業景況指数が予想以上の改善を示し、パンデミック危機前の水準を回復すると上げ幅を拡大し、終日堅調推移となった。セクター別では、小売り・テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、公益事業が下落した。

配車サービスのウーバー・テクノロジーズ(UBER)は食品宅配サービスのポストメーツの買収を正式発表し上昇。製薬のリジェネロンファーマシューティカルズ(REGN)はウイルス感染防止、治療薬の後期臨床試験を開始したとの報道が好感され上昇した。オンライン決済のスクウェア(SQ)はアナリストの目標株価引き上げが好感され急伸。ヘアケア用品小売のサリービューティ(SBH)は経済活動再開に伴う強い需要を明らかにし上昇した。一方で、音楽配信のスポティファイ(SPOT)はアナリストによる投資判断引き下げが嫌気され下落。大手電力のドミニオン・エナジー(D)は5日、天然ガスパイプラインと貯蔵資産の事実上全てをバークシャー・ハサウェイ(BRK)に40億ドルで売却するとともに、バークシャーが57億ドルの債務を引き受けると発表し急落。バークシャー・ハサウェイ(BRK)は上昇した。

ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米6月ISM非製造業景況指数の改善でリスクオン

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円59銭まで上昇後、107円26銭まで下落して107円39銭で引けた。米国の6月ISM非製造業景況指数が予想以上に改善し、パンデミックによる経済封鎖前の水準を回復したため、ドル買いが強まった。ただ、米債利回りは伸び悩んだことから、ドル買いは後退した。

ユーロ・ドルは1.1345ドルまで上昇後、1.1303ドルまで反落して1.1309ドルで引けた。ユーロ圏5月小売売上高の予想以上の改善を好感したユーロ買いが観測されたが、予想を上回った米6月ISM非製造業景況指数を意識してユーロは伸び悩んだ。ユーロ・円は121円97銭まで上昇後、121円34銭まで反落。ポンド・ドルは1.2520ドルまで上昇後1.2480ドルまで反落。英6月建設業PMIのポジティブサプライズを受けたポンド買いが続いたのち、良好な米国のサービス業指数を好感したドル買いに反落。ドル・スイスは0.9385フランまで下落後、0.9424フランまで上昇した。


■NY原油:伸び悩みで40.63ドル、需給関係の先行きを懸念した売りも

NY原油先物8月限は伸び悩み(NYMEX原油8月限終値:40.63 ↓0.02)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比-0.02ドルの1バレル=40.63ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは40.15ドル-41.08ドル。6日のアジア市場で41.08ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では需給関係の先行きを懸念した利食い売りなどが観測されており、株高でも原油先物の上値は重くなった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 23.66ドル +0.37ドル(+1.59%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.82ドル +1.03ドル(+2.16%)
ゴールドマン・サックス(GS)207.36ドル +9.96ドル(+5.05%)
インテル(INTC) 59.54ドル +0.41ドル(+0.69%)
アップル(AAPL) 373.85ドル +9.74ドル(+2.68%)
アルファベット(GOOG) 1495.70ドル +31.00ドル(+2.12%)
フェイスブック(FB) 240.28ドル +6.86ドル(+2.94%)
キャタピラー(CAT) 129.43ドル +1.71ドル(+1.34%)
アルコア(AA) 11.47ドル +0.50ドル(+4.56%)
ウォルマート(WMT) 118.89ドル -0.32ドル(-0.27%)
《ST》

 提供:フィスコ

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