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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】利食い優勢の展開、直近戻り高値2万2760円突破を待つ


大阪9月限ナイトセッション
日経225 22630 -20 (-0.08%)
TOPIX 1572.0 ±0.0 (±0.00%)
CME先物 22640 +10
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 6日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックなど主要株価指数が上昇。上海指数が5%を超える上昇をみせるなど、中国やアジア市場の上昇の流れを受けて買い先行の展開。さらに6月のISM非製造業総合景況指数は57.1となり、50程度とみられていた市場予想を大幅に上回る改善をみせたことが好感され、終日強含みの展開となった。

 シカゴ先物清算値は大阪比10円安の2万2640円だった。日経225先物ナイトセッションは2万2690円と日中比20円高で始まり、寄り付き直後には2万2750円まで上げ幅を広げている。ただし、その後は2万2600~2万2700円レベルでのこう着が続き、米国市場の開始後には2万2570円まで利食いに押される場面もみられた。引けにかけては再びリバウンドをみせており、日中比ほぼ変わらずの2万2630円で取引を終えた。

 米国市場の上昇については、中国市場の上昇のほか、前日のグローベックスのNYダウ先物の動向から織り込まれており、予想を上回ったとはいえISM非製造業総合景況指数の改善についても想定されていたところであり、前日の大幅上昇に対する利食いが意識されやすい。また、これまでの保ち合いレンジである2万2700円レベルを捉えてきており、強弱感が対立しやすいほか、改めてショートポジションが積み上がりやすい水準であろう。昨日同様、中国市場の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。

 なお、テクニカル面では5日移動平均線が切り上がりをみせてきており、25日移動平均線とのかい離が縮小してきている。両線が位置する2万2400円レベルが支持線として意識されるが、この水準を上回っての推移が続くようだと、レンジ上限の突破を試す展開が意識されてくる。2万2700円レベルから2万3000円レベルまでは出来高が薄い価格帯である。6月24日に付けた直近戻り高値2万2760円を突破してくるようだと、ショートカバーの流れが強まりやすいだろう。

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