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【特集】サン電子 Research Memo(6):M&Aの実施など、成長加速に向けて積極的な事業展開を図る

サン電子 <日足> 「株探」多機能チャートより

■サン電子<6736>のその他の活動実績

1. Cellebriteによる第三者割当増資の実施
前述のとおり、2019年6月にモバイルデータソリューション事業を担う海外子会社のCellebriteが第三社割当による優先株式発行を実施し、約122億円(110百万円米ドル)の資金調達を行った※。引受先は、イスラエルのベンチャー キャピタルである Israel Growth Partners Capital の投資ビークルである IGP SAFERWORLD, LIMITED PARTNERSHIP(以下、IGP)である。IGPのCO-FOUNDER & GENERAL PARTNERであるHaim氏は、IT分野におけるソリューションビジネスで他の企業を成長させた実績がある。本件の目的は、世界各地で需要が伸びているDI事業において、今後データを中心としたマーケットの変化に対応するため、同社グループにはない同分野におけるソリューションビジネスの強化やM&Aを機動的に行うための資金確保を行うところにある。すなわち、成長分野であるDI事業において、確固たるリーディングポジションを確立するための戦略的な施策として評価することができる。なお、M&Aについては、これまでのモバイルフォレンジックの枠を超え、DI領域における統合的なプラットフォーマー(様々なデジタルデータに対応)として必要となる事業や技術を獲得するために活用していく方針だ。

※その結果、同社のCellebriteに対する株式保有比率は94.6%から71.55%に低下した。


2. アドバンテッジアドバイザーズとの事業提携
2020年1月6日には、経営コンサルタント業を展開するアドバンテッジアドバイザーズとの事業提携契約を締結すると、アドバンテッジアドバイザーズから紹介されたファンドへ総額18億9百万円の無担保転換社債型新株予約権付社債及び新株予約権の割り当てを実施した。事業提携の目的は、モバイルデータソリューションのブランド価値を最大限に生かすためのグループ戦略の実施や事業ポートフォリオの再構築などである。また、調達する資金については、モバイルデータソリューションや新規IT関連に関連する M&Aなどに活用していく方針である。

3. CellebriteによるBlackBagの子会社化
2020年1月14日には、Cellebriteがアップル向けのPCフォレンジックに特徴を持つBBの完全子会社化を決議した。BBは、Windows、MacOS向けコンピューターフォレンジック分野を中心としたデータ抽出及びデータ解析等のソリューションを全世界の政府機関、法執行機関及び民間企業に提供している。同社にとっては、従来のモバイルフォレンジック分野との統合により、「ワンストップショップ」としてのソリューションを提供していくところに狙いがある。今後は、クロスセルの実施やビジネスモデルの見直し、組織体系の再構築などPMIの推進により、シナジー効果を追求していく方針である。なお、取得価額は合計約38億円であり、そのうち「のれん」計上額は約35億円となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《EY》

 提供:フィスコ

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