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【市況】<マ-ケット日報> 2020年6月29日

 週明けの市場は日経平均が大幅反落。終値は前週末比517円安の2万1995円で2万2000円の大台を割り込んだ。株価水準は今月15日以来2週間ぶりの安値へ。前週末の米株安の影響を受けて大きく売りが先行。国内でも新型コロナ感染拡大が止まらず目先筋の手じまい売りが広がった。本日は新興市場も売りに押されて良いところはなし。今晩の米国市場の動向を見極めたいという雰囲気がある。

 前週末の米国市場は経済規制の再強化を嫌気してダウ平均は大幅反落。700ドルを超える下げ幅で、5月26日以来、ちょうど1カ月ぶりの安値で取引を終えた。米国で新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多となるなか、テキサス州などが感染拡大の防止を目的に一部経済活動の規制を再び強化した。米経済の正常化が遅れるとの懸念から、ハイテクや銀行など景気敏感株を中心に売りが膨らんだ。この日はナスダック指数も大きく下げて短期的にピークアウトした印象だ。

 さて、東京市場は本日は良いところがなく終日マイナス圏で推移。日経平均は目先の下値支持線とみられていた25日移動平均線(2万2356円)を割り込み、テクニカル的には調整が一段階進んだような格好となっている。次は200日移動平均線(2万1849円)が下値を支えるポイントだが、米国株次第ではやや心もとない気もする。今週は日銀短観、中国の製造業PMI、米ISM製造業景況感指数と注目材料が多い。積極的に買いにくい週となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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