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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:レーザーテク、GAテクノ、日本製鉄

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■瑞光 <6279>  4,860円  +470 円 (+10.7%)  11:30現在
 26日に発表した「1→4の株式分割を実施」が買い材料。
 8月20日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施。最低投資金額は現在の4分の1に低下する。

■レーザーテック <6920>  10,870円  +400 円 (+3.8%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>は全体相場がリスクオフに傾くなか強さを発揮、一時480円高の1万950円まで上値を伸ばし、上場来高値を更新した。米国などで新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が再び強まっており、足もとの世界景気回復期待が遠のいていることから株式市場でも改めてリスク回避の売り圧力が発生している。しかし、半導体セクターは5Gインフラの本格化に加え、テレワーク市場の拡大に伴うデータセンター増設など構造的な需要拡大局面への移行が見込まれている。更に高集積化の流れが加速するなか、EUV(極端紫外線)技術を活用した露光装置の市場拡大も顕著だ。同社はEUV向けマスクブランクス検査装置を供給する世界のオンリーワン企業として注目されており、押し目では機関投資家とみられる実需の買いが厚く、大勢上昇トレンドに変化が見られない。

■GAテクノ <3491>  6,860円  +170 円 (+2.5%)  11:30現在
 GA technologies<3491>が反発している。午前11時ごろ、中国で不動産テック事業を展開するユニコーン企業のBeike Investment Holdingsとサービス提携をしたと発表しており、これが好感されている。Beike社は500万件以上の3D物件データを保有し、中古住宅、新築住宅の販売、賃貸、リフォーム、不動産金融ソリューションなどのサービスを提供。今回のサービス提携により、不動産業界として初の日本提携企業として3D内覧サービスの導入を行うとしており、グループ会社のModern Standardの運営する高級賃貸サイト「モダンスタンダード」で、Beike社が提供する3Dウォークスルー内覧の提供を開始するとしている。なお、同社ではBeike社の持つテクノロジーを活用することで20年11月までに3D内覧物件数2000件を目指すとしている。

■SBテクノロジー <4726>  3,785円  +90 円 (+2.4%)  11:30現在
 SBテクノロジー<4726>がしっかり。前週末26日の取引終了後、クラウドワークス<3900>100%子会社の電緑の全株式を7月10日付けで取得し、子会社化すると発表しており、これが好感されている。今後、5Gやデジタルガバメントの領域でクラウドやIoTといった先端技術を活用した開発需要が高まることが予想されるため、拡大するニーズへの対応力強化を図るのが目的としている。取得価額はアドバイザリー費用など含め14億4100万円。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■明治ホールディングス <2269>  8,540円  +160 円 (+1.9%)  11:30現在
 明治ホールディングス<2269>が堅調に推移している。同社は26日、傘下のMeiji Seika ファルマ及びKMバイオロジクスが、英アストラゼネカが日本に導入予定の新型コロナウイルスワクチンの国内安定供給に向けた協議を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。具体的には、KMバイオロジクスがアストラゼネカから原液の提供を受けて製剤化(バイアル充填・包装)したあと、Meiji Seika ファルマが保管・配送を行い、両社がアストラゼネカと協力して国内流通に必要な準備を行う予定。なお、同ワクチンは現在、アストラゼネカとオックスフォード大学が共同で開発を進めている。

■ステムリム <4599>  606円  +9 円 (+1.5%)  11:30現在
 ステムリム<4599>が大幅高で3日続伸している。この日の寄り前、塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬開発候補品であるHMGB1ペプチド(一般名「レダセムチド」)について、弘前大学及び塩野義と変形性膝関節症を対象とした第2相医師主導治験実施に関する契約を締結したと発表しており、これが好感されている。同治験は、弘前大学において医師主導治験として実施されるもので、変形性膝関節症患者に対するレダセムチドの有効性及び安全性を評価することを主な目的とし、20年内に開始されることが計画されている。契約締結により、ステムリムと塩野義製薬は治験薬の提供、治験届の提出に必要な情報の提供、治験にかかる各種資料の作成支援などの支援を行うとしている。

■アルフレッサ <2784>  2,252円  +16 円 (+0.7%)  11:30現在
 アルフレッサ ホールディングス<2784>は小じっかり。前週末26日の取引終了後、子会社アルフレッサとヤマトホールディングス<9064>傘下のヤマトロジスティクスが、遠隔処方領域における調剤薬局向けサービス開発の共同研究や営業支援などについて合意したと発表しており、これが好感されているようだ。これにより、ヤマトグループは処方薬の配送に関するソリューションを提供し、アルフレッサは自社の医薬品流通ネットワークを活用して、調剤薬局向けに同ソリューションを紹介していくという。また、調剤薬局内のオペレーションの品質維持、利便性向上などを目的とした宅配用専用資材や新たなビジネスモデルの構築について共同研究を行っていくとしている。

■ハイレックス <7279>  1,149円  -66 円 (-5.4%)  11:30現在
 ハイレックスコーポレーション<7279>が大幅3日続落している。前週末26日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年11月~20年4月)連結決算が、売上高1065億7800万円(前年同期比14.1%減)、営業利益12億8700万円(同69.8%減)、最終利益4億4600万円(同83.9%減)となり、従来予想の営業利益42億5700万円を大きく下回って着地したことが嫌気されている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う各国のロックダウンや顧客の稼働停止の影響などで、グループ各社の生産活動が大幅に減少したことによる販売減少に加えて、操業度の低下が響いたという。なお、20年10月期通期業績予想は引き続き未定としている。また、従来中間・期末各26円50銭を予定していた配当予想については、中間配当を11円、期末配当を未定に修正した。

■ハローズ <2742>  3,510円  -175 円 (-4.8%)  11:30現在
 ハローズ<2742>は大幅反落している。前週末26日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)単独決算は、売上高380億3500万円(前年同期比17.6%増)、営業利益19億1300万円(同74.9%増)、純利益13億2600万円(同82.9%増)と大幅増益となったものの、23日に年初来高値3780円を付けるなど直近上昇基調にあったことや目先の材料出尽くし感から売り優勢となっている。食料品を中心とした在宅用消費が増加したことに加えて、4月に徳島県小松島市へ大林店を出店したことなどが寄与した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高1420億円(前期比5.5%増)、営業利益54億4000万円(同2.8%増)、純利益35億8000万円(同1.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■オークワ <8217>  1,645円  -64 円 (-3.7%)  11:30現在
 オークワ<8217>は朝高スタートの後利益確定売りに押され反落している。前週末26日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を2680億円から2740億円(前期比3.2%増)へ、営業利益を37億円から44億5000万円(同29.0%増)へ、最終利益を15億円から20億円(同39.9%増)へ上方修正し、これを好感する動きでスタートしたが、株価は直近で上昇基調にあっただけに、目先の材料出尽くし感から利益確定売りに押されているようだ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う内食需要の高まりが、主力のスーパーマーケット事業の売り上げを押し上げることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(2月21日~5月20日)決算は、売上高687億2000万円(前年同期比8.8%増)、営業利益20億1100万円(前年同期2300万円の赤字)、最終利益11億6800万円(同2400万円の赤字)だった。

■日本製鉄 <5401>  988円  -35 円 (-3.4%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>が売りを浴びフシ目の1000円大台を割り込んだのをはじめ、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>も下落基調を強め75日移動平均線上まで水準を切り下げるなど鉄鋼株の下げがきつい。米国では新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、テキサス州で経済再開の動きを一時休止するなど、景気回復への過度な期待感が剥落している。新型コロナによる世界景気への影響も懸念されるなか、景気敏感セクターの鉄鋼株は再びリスク回避の売り対象となっている。東証1部33業種中で「鉄鋼」は値下がり率トップに売り込まれる展開となっている。

■日経レバ <1570>  18,890円  -490 円 (-2.5%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が一時680円安の1万8700円まで売り込まれた。米国では新型コロナ感染拡大に歯止めがかからず経済再生期待が後退しており、前週末にNYダウなど主要株指数が急落、その影響を受けて週明けの東京株式市場は一時日経平均が400円を超える下げをみせた。日経レバは日経平均に連動するETFで変動率は日経平均の2倍に基本設定されており、全体が波乱相場になると個人投資家などの短期資金が集結し活況商いとなる傾向がある。きょうは全市場を通じ2位以下に大差をつけて売買代金をこなしている。

■三菱UFJ <8306>  423.9円  -8.4 円 (-1.9%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株が軟調展開を強いられている。前週末の米国株市場では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い経済再生の動きにストップがかかるとの懸念が高まり全体指数が大幅安となったが、そのなか米10年債利回りが0.65%を割り込む水準まで急低下、ゴールドマン・サックスが8.6%あまりの急落となったのをはじめ大手金融株が軒並み大幅安となった。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、米国事業を展開するメガバンクや生保株には売り圧力が強まっている。

■コスモHD <5021>  1,559円  -29 円 (-1.8%)  11:30現在
 コスモエネルギーホールディングス<5021>が4日続落している。29日付の毎日新聞朝刊が「石油元売り3位のコスモ石油が『スーパーマグナム』のブランドで販売するハイオクガソリンについて、エンジンの汚れを取り除く添加剤が入っていないのに10年以上、『使い続けるほどにきれいにしてくれる』と虚偽の性能を公式ホームページ(HP)に記載していたことが判明した」と報じており、これが嫌気されているようだ。記事によると、同紙の指摘により、会社側は4月にHPを修正したという。ただ、景品表示法違反に該当する可能性があるとも報じており、業績への影響なども警戒されている。

■小島鉄工所 <6112>  476円  +80 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 小島鉄工所<6112>がストップ高カイ気配となっている。26日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表。同社の児玉正蔵会長ら4氏が設立した児玉本社が1株570円でTOB(株式公開買い付け)を行うという。買い付け価格は26日終値を43.9%上回る水準で、きょうの株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げている。なお、買い付け期間は6月29日から8月12日までとし、TOBが成立した場合は上場廃止となる予定としている。

■ジュンテンドー <9835>  614円  +100 円 (+19.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ジュンテンドー<9835>がストップ高の614円水準でカイ気配となっている。前週末26日の取引終了後、21年2月期の単独業績予想について、売上高を425億円から448億円(前期比5.7%増)へ、営業利益を4億円から9億5000万円(同3.3倍)へ、純利益を1億5000万円から4億5000万円(同5.2倍)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響により、足もとでマスクや除菌剤などの感染予防関連に加え、園芸や資材などの巣ごもり関連の売り上げが伸長したことが要因。また、上期の販管費が減少する見通しであることも寄与する。

■cotta <3359>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 cotta<3359>がストップ高カイ気配となっている。前週末26日の取引終了後、20年9月期の連結業績予想について、売上高を65億9500万円から74億5400万円(前期比16.5%増)へ、営業利益を1900万円から1億8800万円(同40.7%減)へ、純利益を3100万円から1億3500万円(同40.0%減)へ上方修正したことが好感されている。上期決算発表時に通期業績見通しを上方修正したが、その後も「巣ごもり消費」による需要の拡大が続いており、インターネット通販サイト「cotta」の第3四半期売上高が、前年同期比約70%増となることが確実となっていることが要因。また、生協の宅配サービス販売を通じて子会社ヒラカワの売り上げが伸びていることも寄与するとしている。

■フィット <1436>  726円  +100 円 (+16.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フィット<1436>がストップ高の726円水準でカイ気配となっている。前週末26日の取引終了後に発表した21年4月期単独業績予想が、売上高52億円(前期比9.8%増)、営業利益2億2000万円(同39.3%増)、最終利益1億7000万円(同2.1倍)と大幅増益を見込んでいることが好感されている。上期には新型コロナウイルス感染症の影響による資材納品の遅れのほか、電力会社の太陽光発電施設の系統連系の遅れが見込まれるものの、下期にはそれらが解消する見通しのほか、計画仕入・計画施工を実施することで計画達成を見込む。なお、20年4月期決算は、売上高47億3500万円(前の期比5.7%減)、営業利益1億5700万円(前の期1億9700万円の赤字)、最終利益7900万円(同3億9800万円の赤字)だった。

●ストップ高銘柄
 マクビープラ <7095>  5,430円  +705 円 (+14.9%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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