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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:オリンパス、そーせい、カナミックN

オリンパス <日足> 「株探」多機能チャートより
■オリンパス <7733>  2,093円  +174.5 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 オリンパス<7733>が地合い悪のなか大量の買い注文が入りカイ気配スタート、5日移動平均線を足場に上値指向を強めている。同社は24日、デジタルカメラやICレコーダーなどの映像事業を新会社として分割し、投資ファンドの日本産業パートナーズに売却する意向確認書を締結したと発表した。9月末までに最終契約を締結し、年末までの取引完了を目指す計画。スマートフォンの普及でデジタルカメラの市場規模は縮小を余儀なくされており、不採算部門を売却して医療機器事業など経営資源を集中させることで、収益改善の方向に向かうとの思惑が買いを呼び込む形となった。

■そーせいグループ <4565>  1,817円  +147 円 (+8.8%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>は急反発。きょう午前10時ごろ、米アッヴィと独占的創薬提携およびライセンス契約のオプションに関する契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。アッヴィが選定したGタンパク質共役受容体ターゲットに作用する新規医薬品の研究開発と商品化を目指す。この提携により、まずは炎症性疾患および自己免疫疾患を標的とする新規低分子の創薬に注力するとしている。

■カナミックネットワーク <3939>  1,095円  +85 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 カナミックネットワーク<3939>がカイ気配スタートとなり大幅高で5連騰。同社は24日取引終了後、弁護士ドットコム<6027>と電子契約「クラウドサイン」の医療・介護業界向け販売で業務提携することを発表、これを材料視する形で投資資金が流入している。クラウドサインは紙と印鑑を必要とせず、契約作業をパソコンだけで完結できるWeb完結型クラウド契約サービスで、契約締結のスピード化とコスト削減を実現するものとして産業界でも注目されている。また、最近は新型コロナウイルスの影響によりテレワークを導入する企業が増えており、そうした経済環境も普及を後押しするとみられている。

■富士通ゼネラル <6755>  2,206円  +106 円 (+5.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 富士通ゼネラル<6755>は反発。24日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想について、売上高2650億円(前期比1.1%増)、営業利益160億円(同7.1%増)、純利益110億円(同90.8%増)と発表したことが好感されているようだ。新型コロナウイルス感染拡大による影響で上期は減収減益となるものの、下期からは各地域での経済活動再開による需要回復を見込むとともに、素材調達環境の好転を含む全社的なコストダウンの進展で、通期では増収増益に転じる見通しという。同時に従来未定としていた配当予想について、中間・期末各15円の年30円にすると発表した。前期実績の年28円に対しては、2円の増配になる予定だ。

■福山通運 <9075>  3,720円  +175 円 (+4.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 福山通運<9075>は反発。24日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を100万株(発行済み株数の2.03%)、または40億円としており、取得期間は7月1日から12月22日まで。資本効率の向上を図るためとしている。

■サンバイオ <4592>  1,823円  +60 円 (+3.4%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が3日ぶりに急反発している。同社は24日取引終了後に、再生細胞薬「SB623」が外傷性脳損傷の後遺症改善を効能として、希少疾病用再生医療等製品に指定されたと発表。これが材料視されているようだ。希少疾病用再生医療等製品の指定は、対象患者数が国内5万人未満の疾病に対し、代替する適切な医薬品・医療機器・再生医療等製品または治療法がなく、既存のものと比較して著しく高い有効性・安全性が期待され、対象疾病に対して再生医療等製品を使用する理論的根拠があるとともに、その開発に係る計画が妥当である場合に認められるもの。指定された場合は一般的に、指定を受けた日から製造販売承認申請までに行われる試験研究費の一部に対して助成金の交付や税額控除が受けられるほか、厚生労働省や医薬品医療機器総合機構(PMDA)及び医薬基盤・健康・栄養研究所による指導・助言・優先審査が受けられ、対象製品の再審査が行われる場合には再審査期間が最長10年間に延長されるなどのメリットがある。

■NEC <6701>  5,220円  +170 円 (+3.4%)  11:30現在
 NEC<6701>が反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「NTTがNECに約5%出資し、次世代通信規格『5G』など先端通信網を共同開発することが24日分かった」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、出資額は約600億円とみられるとしており、記事通りならばNTTはNECの第3位株主となる。報道に対してNECは「当社が公表したものではない。日本電信電話との資本業務提携については協議中であり、きょう付の取締役会に付議する予定だ」とのコメントを発表している。

■SGホールディングス <9143>  3,570円  +100 円 (+2.9%)  11:30現在
 SGホールディングス<9143>が4日ぶりに反発している。24日の取引終了後、デリバリー事業における5月の取扱個数が前年同月比1.5%増の1億800万個だったと発表しており、これを材料視する買いが入っている。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、BtoBの取扱個数が減少する一方、BtoCは増加した。BtoBは小売業の営業自粛などを受けて減少したが、緊急事態宣言の解除とともに回復に向かった。BtoCは、巣ごもり需要の広がりを背景に4月に引き続き増加し、解除後は徐々に減少したものの、前年実績を上回ったとしている。

■日経Dインバ <1357>  807円  +22 円 (+2.8%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が動兆をみせ、800円台を回復している。日経平均株価に連動するETFで価格変動率は日経平均のマイナス2倍に基本設定されている。全体相場の地合いが悪くなると上昇する仕組みとなっているが、ここ最近は800円近辺で底ばいの動きにあった。きょうは前日の米株安を受け、日経平均もいったん下値を試す展開となっており、これを背景に日経Dインバは5日移動平均線の上に浮上してきた。注目されるのは信用取引の動向で、直近データでは買い残が急増、1億1434万口まで拡大している。下値を見込む投資家が急増していることを示唆する。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,690円  -153 円 (-8.3%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 24日に決算を発表。「上期経常は赤字転落で着地、今期業績・期末配当を未定に変更」が嫌気された。
 エイチ・アイ・エス <9603> が6月24日大引け後(15:00)に決算を発表。20年10月期第2四半期累計(19年11月-20年4月)の連結経常損益は7.6億円の赤字(前年同期は88.7億円の黒字)に転落した。同時に、従来33円を計画していた期末一括配当を未定に変更した。
  ⇒⇒エイチ・アイ・エスの詳しい業績推移表を見る

■三菱UFJ <8306>  426.1円  -11.4 円 (-2.6%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調。前日の米国株市場では新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかっていないことで、経済活動が再びストップするのではないかとの懸念が売りを誘発したが、景気先行きを不安視して債券が買われ、米10年債利回りは0.68%台まで低下、再び0.7%台を割り込んできた。これを背景に前日の米国株市場ではゴールドマン・サックス、JPモルガンなど大手金融株が軒並み安となり、全体指数の下げを助長した。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクは運用環境の悪化を嫌気する売りが優勢となっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  683.5円  -15.9 円 (-2.3%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が安い。24日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前日比2.36ドル安の1バレル=38.01ドルと下落した。新型コロナウイルス感染再拡大への恐れが高まるなか、原油需要低迷を警戒する売りが膨らんだ。また、米国の原油在庫増加による需給悪化も不安視され原油価格は軟調に推移した。

■窪田製薬HD <4596>  393円  +80 円 (+25.6%) ストップ高   11:30現在
 窪田製薬ホールディングス<4596>がストップ高。25日付の日本経済新聞は、同社が近視治療のために開発中のメガネ型機器について「近く米国で試験(治験)に入る」と報じた。開発中の医療機器「クボタメガネ」は顔に装着すると眼内に画像が投影され、ピントのずれを元に戻して近視を治療する効果が期待されている。

■アマガサ <3070>  398円  +80 円 (+25.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 24日に発表した「株主優待制度を拡充」が買い材料。
 20年7月から導入する株主優待制度の内容を拡充。自社ECサイトに掲載する秋冬物の新作商品を優先的に予約できるようにする。また、初回限定でオリジナルトートバッグを贈呈する。

■三櫻工業 <6584>  797円  +50 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 三櫻工業<6584>は全体下げ相場に逆行高。ここ古河電池<6937>が株価を大変貌させたのに続き、FDK<6955>がSMD対応小型全固体電池の年内量産開始発表を受け急騰するなど2次電池関連株に物色の矛先が向かっている。車載向け2次電池についてはスーパーシティ構想の目玉の一つでもある自動運転車にも絡む材料で、マーケットの視線も熱を帯びている。三桜工は出資先の米ソリッドパワーと全固体電池を共同開発しているほか、東京工業大学とは新型熱電発電素子の連続発電試験に成功するなど、同分野での研究開発に期待が大きい。また、同社は24日取引終了後、21年3月期第1四半期に投資有価証券売却益12億3300万円を特別利益に計上することを発表、これも株高を助長する材料となっている。

●ストップ高銘柄
 GMOメディア <6180>  1,975円  +400 円 (+25.4%) ストップ高   11:30現在
 グッドライフカンパニー <2970>  1,652円  +300 円 (+22.2%) ストップ高   11:30現在
 GMOアドパートナーズ <4784>  512円  +80 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在
 FDK <6955>  1,005円  +150 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

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