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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

アートSHD <日足> 「株探」多機能チャートより


■アートSHD <3663>  774円 (+41円、+5.6%)

 アートスパークホールディングス <3663> [東証2]が4日続伸。一気に上げ足を加速し800円台に乗せてきた。1月15日に年初来高値819円をつけたが、新高値圏突入が目前となっている。画像認識ソフトを開発し、イラスト制作ソフトのほか、M&A戦略により車載向けで展開力を増している。スーパーシティ構想の骨子でもある自動運転関連の一角であることに加え、あす24日に東証マザーズに画像認識ソフトの開発を行うフィーチャ <4052> [東証M]が新規上場する予定にあり、その類似企業としてもマーケットの注目度が高まっている。

■フリー <4478>  4,900円 (+195円、+4.1%)

 フリー <4478> [東証M]が大幅反発。22日の取引終了後、ビズリーチ(東京都渋谷区)が「会計freeeエンタープライズプラン」を採用したと発表しており、これが好感された。

■JALCO <6625>  205円 (+8円、+4.1%)

 JALCOホールディングス <6625> [JQ]が大幅続伸。23日前引け後に、プロルート丸光 <8256> [JQ]と新型コロナウイルスIgG/IgM抗体検出キットで販売協力に関する契約を締結したと発表しており、これが好感された。プロルートは、塩野義製薬 <4507> が日本国内で研究用試薬として販売する新型コロナウイルスIgG/IgM抗体検出キットの販売に関して契約を締結している。JALCOは、主要取引先であるパチンコホールを運営する事業会社に対して、キットの販売に協力することで、プロルートと契約を締結したという。なお、21年3月期業績予想では、同件による収益は見込んでいないとしている。

■GSユアサ <6674>  1,915円 (+72円、+3.9%)

 ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> が大幅続伸。22日の取引終了後、販売する車載用リチウムイオン電池「EHW4S」が、トヨタ自動車 <7203> のハイブリッドシステム(THSII)に初めて採用され、6月17日に発売した新型ハリアーのハイブリッド仕様車に搭載されたと発表しており、これが好感された。今回採用された「EHW4S」は、セル・モジュールをGSユアサグループのブルーエナジーが製造し、従来製品から10%以上の軽量化と20%以上の小型化を実現したのが特徴という。なお、ブルーエナジーでは、これまでにハイブリッド車120万台分以上の電池を安定的に供給しているという。

■ソフトMAX <3671>  958円 (+36円、+3.9%)

 ソフトマックス <3671> [東証M]が6日続伸、一時83円高の1005円まで買われる人気となった。4ケタ大台回復は5月21日以来約1ヵ月ぶり。病院向けにクラウド対応Web型電子カルテを展開しており、医療ICT関連の有力株として存在感を高めている。19年12月期業績はトップラインが前の期比30%の伸びを達成、営業利益は同61%増の4億500万円と急拡大した。20年1-3月期も好調を持続しており、営業利益は前年同期比2倍となる1億1000万円と成長トレンドが顕著だ。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが目前で投資資金の攻勢が加速している。

■ソフトフロン <2321>  135円 (+5円、+3.9%)

 ソフトフロントホールディングス <2321> [JQG]が大幅高。前引け後、傘下のソフトフロントジャパンが展開しているソフトフォンアプリケーション「LivyTalk(リビートーク)」が、ナカヨ <6715> が販売するオールインワン・インフォメーション端末「AIO-71」と連携して販売を開始したと発表しており、これが好感された。「AIO-71」は、Android OSでありながら操作しやすいハードキーと受話器をインタフェースとして持っているのが特徴で、「LivyTalk」はAIO-71のインタフェースに対応することで、既存の電話機と同じようにハードキーや受話器での操作で音声通話やテレビ通話ができるようにしたという。テレビ通話で通話相手の顔が見られるため、医療・介護施設や自治体などでの遠隔コミュニケーション用途の需要に応えることができるとしている。

■OLC <4661>  15,460円 (+485円、+3.2%)

 オリエンタルランド <4661> が大幅反発。前引け後、「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」の両テーマパークを7月1日に再開すると発表しており、これが好感された。運営再開にあたっては、入園者数の制限によるキャパシティコントロールや、アトラクション、ショップ、レストランなどの各施設における利用人数の制限、定期的な拭き上げ、ソーシャルディスタンスを確保するための積極的な声かけなどを徹底するほか、チケットを購入する際、代表者の情報を入力するようにするという。また、ディズニーアンバサダーホテル、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ、東京ディズニーランドホテルの3ホテルについては6月30日に営業を再開するとしている。

■富士通 <6702>  12,445円 (+335円、+2.8%)

 富士通 <6702> が3日ぶりに反発。理化学研究所と同社が開発したスーパーコンピューターの「富岳(ふがく)」が、計算速度を競う最新の世界ランキングで世界一となったことが22日に公表された。これを受け、同社株に買いが入った。富岳は2位の米国「サミット」に大差をつけ1位となった。日本のスパコンが世界トップとなるのは8年半ぶり。23日付の日本経済新聞によると、富岳は富士通が設計・開発した高性能CPU(中央演算処理装置)を約15万個そろえており大量の計算を瞬時にできるようにした、という。

■クボタ <6326>  1,638円 (+39.5円、+2.5%)

 クボタ <6326> が大幅反発。SMBC日興証券が22日付で同社の投資評価を「2(中立)」から「1(強気)」に引き上げるとともに、目標株価を1600円から2000円に増額したことを好材料視する買いが入った。リポートでは、米国トラクターの販売が 新型コロナウイルスの影響下でも堅調に推移していることを評価。大規模な住宅所有者が庭の整備や趣味的な農家用途に小型トラクターの購入を増やしているほか、天候面でのプラス要因もあるという。また、米国の金利低下により、インセンティブ率の改善傾向が続くと予想し、業績見通しを上方修正している。

■パーク24 <4666>  1,891円 (+41円、+2.2%)

 パーク24 <4666> が4日続伸。同社は23日、東京海上ホールディングス <8766> 傘下の東京海上日動火災保険と業務提携したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。今回業務提携したのはパーク24が展開している予約制駐車場サービス「B」で、東京海上日動が全国に持つ事業者や約5万店の保険代理店、及び法人・個人顧客などの豊富なネットワークを活用することで不足する駐車場の確保につながることが主な目的。また、両社のノウハウを生かし、予約制駐車場やMaaS領域におけるリスクの調査や保険・サービスの研究開発の検討も進めるとしている。

■日立建機 <6305>  2,967円 (+59円、+2.0%)

 日立建機 <6305> が続伸。SMBC日興証券が22日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を2000円から2700円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、特に第1四半期において新型コロナウイルス感染症の影響が大きいと予想するも、中国売上高は第1四半期からプラスに転じると予想。また、第2四半期以降は、中国以外の地域においても経済活動の回復に伴い業績は回復基調に転じると見込む。更に、鉱山機械事業は、相対的にロックダウンの影響が大きい中南米での構成比が低い一方、稼働が堅調な豪州の構成比が高いことも一定程度業績下支えの要因となると予想。21年3月期営業利益は562億円から453億円へ下方修正したものの、会社計画の400億円は上回ると予想している。

■東エレク <8035>  25,540円 (+455円、+1.8%)

 東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> 、SCREENホールディングス <7735> など半導体製造装置関連株に買いが優勢となった。22日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が最高値を更新した。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに反発し終値で1983.361まで買われ、2000大台復帰を目前とすると同時に今月10日につけた最高値2004.660の更新を視野に入れる段階にある。米アップルがパソコンに自社開発のCPUを搭載することを発表、約15年ぶりのインテル製からの切り替えということもあって、半導体関連株全般の株価刺激材料として注目された。

■TIS <3626>  2,240円 (+23円、+1.0%)

 TIS <3626> が反発。22日の取引終了後、総務省の20年度統一QR「JPQR」普及事業で、WEB受付システムの構築を支援したと発表しており、これが好材料視された。同システムは、総務省が経済産業省と連携して実施する、キャッシュレス推進協議会が策定した決済用統一QRコード・バーコード(JPQR)の普及に向けた実証事業で、インターネットから加盟店申し込みを受け付けるシステム。一度のデータ登録で複数の決済事業者に対して一括で審査依頼から審査完了までの申請管理を実現し、これにより、加盟店は複数の事業者へ個別で申請をすることなく、効率的にQR決済を導入することが可能になるとしている。

※23日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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