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【市況】<マ-ケット日報> 2020年6月23日

 23日の市場は日経平均が反発。終値は前日比111円高の2万2549円で、今月16日以来、1週間ぶりの高値となった。米国でナスダック指数が最高値を更新した流れを受けて序盤から200円高と買いが先行。その後は米中通商協議に関して一部にネガティブな情報が流れたため180円安と急速に売り込まれたが、当事者の否定により中頃から再び持ち直している。下げればすぐに買われる安定した需給状態は継続中だ。

 昨日の米国市場は逆風下でも成長を続けるハイテク株がけん引してダウ平均は4日ぶりに反発した。新型コロナの感染拡大で開始当初は200ドルほど下げる展開となったが、コロナ不況でも業績を着々と伸ばすIT・ハイテク株が買われてダウ平均もプラスへ転換。この業種はコロナ不況でかえって成長が高まるとの見方もあり、みるみる上げ幅を広げて行った。この業種の多いナスダック指数は8日ぶりに最高値を更新。1万ポイント台に乗せている。

 さて、東京市場は米国のハイテク株高を支えに本日も安定した相場となった。途中、ナバロ米大統領補佐官の「中国との通商合意は終わった」との一部報道で下げに転じる場面はあったが、ナバロ氏本人がすぐに否定したため1時間で元の水準へと戻している。仕掛け売りもあったようだがかえって下値の強さを確認する格好に。感染第2波への警戒はあるものの過剰流動性が勝る超金融相場はまだしばらく続きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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