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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】日経225先物買い、TOPIX先物売りによる裁定を意識したスタンス


大阪9月限ナイトセッション
日経225 22570 +250 (+1.12%)
TOPIX 1587.5 +15.0 (+0.95%)
CME先物 22550 +230
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 22日の米国市場は、NYダウ、S&P500、 ナスダックの主要株価指数が上昇。新型コロナウイルスの感染第2波への警戒が重荷となり売りが先行したが、その後はトランプ米大統領が国民への現金給付第2弾を支持すると述べたことが伝わると、引けにかけて強い値動きとなった。テクノロジー株主導の上昇となり、ナスダックは終値ベースで最高値を更新している。

 シカゴ先物清算値は大阪比230円高の2万2550円だった。日経225先物ナイトセッションは、2万2430円と日中比110円高で始まり、米国市場の開始後は2万2330円まで下押す場面もみられた。しかし、米国市場の引けにかけての上昇を受けて、2万2570円と高値で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開のスタートとなり、前日の調整分を吸収することになろう。ただし、足元の保ち合いレンジ内での推移が続いており、買い一巡後はこう着感が強まりやすいとみておきたい。そのため、指数寄与度の大きい値がさハイテク株の動向を睨みながらの展開になりそうだ。

 一方で商いが膨れない状況が続いており、市場参加者が限られている。新型コロナ感染拡大という根本的な問題が解決できていないため、明確なリスクオン状態になりづらいところであろう。そのため、物色対象が広がるというよりも、割高感があったとしても強いトレンド形成が続くハイテク株などへの資金流入が集中する。グロース株優位の状況から、引き続き日経225先物買い、TOPIX先物売りによる裁定を意識したスタンスになりそうである。

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