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【市況】<マ-ケット日報> 2020年6月22日

 週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比41円安の2万2437円だった。朝方は米株安や東京の新型コロナ感染者数が減らないことを受けて160円ほど安く始まったが、下値では個人を中心に押し目買い意欲が強く、売り一巡後はじわじわと切り返し、10時過ぎには一時プラス圏へと浮上した。その後は小甘く推移したが、悪材料でも深押しせず、相場が安定している様子がうかがえる。

 前週末の米国市場は新型コロナ感染拡大を懸念してダウ平均は3日続落した。朝方は米中関係の改善期待から一時400ドル近くも上昇したが、アリゾナ州やカリフォルニア州で新規感染者数が過去最高を更新したため、経済の停滞を懸念した売りに押されてマイナス圏へと落ちてしまった。観光、レジャー、空運、金融株などが売られている。一方、IT・ハイテク株人気は衰えずナスダック指数は小幅ながらも6連騰。アマゾンやバイオ株が買われている。

 さて、東京市場は軟調だった米国市場の影響を受けて反落したが、下値は限定的で落ち着いた相場となっている。この水準を積極的に売る向きが少ない半面、買い手も選別を強めるなど指数の方向性が出にくくなっている。東証1部の出来高は10億株を下回りおよそ5カ月ぶりの低水準に。感染第2波の懸念があるうちは大型株は手掛けづらいだろう。一方、中小型、新興市場株は引き続き人気で、当面は個人を中心とした軽量株の短期値幅取り相場となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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