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【市況】概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は4日続伸、利下げの実施などを好感

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 96572.10 +0.46%
19日のブラジル株式市場は4日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比446.86ポイント高(+0.46%)の96572.10で取引を終了した。95874.3から97540.3まで上昇した。

おおむねプラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや縮小させた。利下げの実施が好感された。ブラジル中央銀行は18日の取引終了後、政策金利であるセリック金利を市場予想通り3.00%から2.25%に引き下げた。また、海外市場の上昇も買い安心感を与えた。一方、指数の上値は重い。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、国内における新型コロナウイルスの感染状況が改善されていないことが引き続き嫌気された。

【ロシア】MICEX指数 2758.67 +1.26%
19日のロシア株式市場は反発。主要指標のMOEX指数は前日比34.34ポイント高(+1.26%)の2758.67で取引を終了した。2738.45から2769.86まで上昇した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや縮小させた。ブレント原油価格の上昇がウエートの高い資源セクターの物色手掛かり。また、利下げの実施も好感された。ロシア中央銀行は19日、市場予想通り政策金利を5.50%から4.50%に引き下げた。これは過去最低の水準を記録。このほか、アジアや欧州市場がおおむね堅調だったことが買い安心感を与えた。

【中国本土】上海総合指数 2967.63 +0.96%
19日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比28.32ポイント高(+0.96%)の2967.63ポイントと4日続伸している。3月11日以来、約3カ月ぶりの高値水準を回復した。

中国の経済政策に期待感が先行する流れ。中国人民銀行(中央銀行)の易総裁は18日、上海市で開かれた経済フォーラムで、「今年は経済全体のファイナンスが2割程度増える」とスピーチし、金融緩和の強化を示唆している。また、「中国は米農産品の購入を強化する方針」と関係者の話として一部メディアが報じたことも、米中関係改善につながると歓迎された。新型コロナウイルス感染拡大「第2波」を警戒し朝方は売られたものの、程なくプラスに転じ、指数は大引けにかけて上げ幅を拡大している。

《NH》

 提供:フィスコ

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