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【材料】今週のマーケット展望「ニトリなどの決算、任天堂の発表に注目」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)

米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。今週は、早くもこの3~5月間の決算を発表する企業がちらほらです。ちょうど緊急事態宣言中の業績ということで、各社の数字が注目されますね。

さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、6月22日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、『先週の日本株相場は週前半に急落・急反発と大きく動いたあと、週後半は狭いレンジでのもみ合いに終始した』と伝えています。そして、『今週も基本的にはコロナ「第2波」への警戒と経済再開による景気回復期待との綱引きで揺れ動くことになるだろう』と予想しています。

ただし、『この相場の根底は、世界的な緩和マネーによる流動性相場であり、基本的にはリスクオンの地合いである』と指摘しています。

その理由は、『ドル円だけを見ていると分かりにくいが、現在の為替市場はドル全面安、その背景は「リスクオン」だからだ。商品市況を見ても原油も非鉄も買われている。こうした地合いで株式だけが「リスクオフ」という流れにはならないだろう』とのこと。

一方で、『もちろん、コロナ「第2波」は懸念材料だ。米国のいくつかの州ではコロナの感染が再拡大している。先週はアップルが4つの州で一部店舗を再び閉鎖したことが嫌気された』と言及しています。

広木さんは、『「第2波」への警戒が強まって下押しする場面では、日経平均の25日移動平均が下値のサポートになるか』とし、『日経平均の25日移動平均は先週末で2万1900円弱の水準まで上昇してきている。下押し場面で2万2000円を割るようなことがあれば、押し目買いを入れる目途となろう』と分析しています。

また、『25日線がサポートラインにならず想定以上の深押しがあるとすれば、香港の問題等を契機として米中対立が先鋭化するなど地政学リスクが高まることか』と示唆しています。

さらに、『アップサイドの要因もある』と続け、『先日、トランプ米政権が景気てこ入れ策の一環として1兆ドル近いインフラ計画の提案を準備していると報じられたが、その続報が出てくることだ』としています。

今週のスケジュールについては、『マクロ指標で目立ったものがないが、個別企業のイベントに注目したい』と述べています。

『まず3-5月期の決算発表がある。月曜日にツルハHD(3391)、木曜日にニトリHD(9843)が決算を発表する』と伝えており、『とくにニトリはコロナ禍での勝ち組と見られて株価が高値追いとなっている。すでに営業利益は2020年3?5月期に370億円前後と、前年同期と比べ2割増えた模様と業績観測記事も出ているだけに、材料出尽くしとなるか、あるいは市場予想を超えるポジティブサプライズでさらに買われるか、注目度が高い』と見解を述べています。

そして、『決算発表以上に注目されるのが先週約12年ぶりに5万円台をつけた任天堂(7974)だ』として、『24日には「別の大プロジェクト」の発表を行うと先日明らかにした。思惑買いが先行しそうだ』と説明しています。

最後に、今週の予想レンジは『2万1900円~2万2700円とする』としています。

参考にしてみてくださいね。

山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 山崎みほ

《HH》

 提供:フィスコ

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