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【市況】株価指数先物 【週間展望】 ―NT上昇を想定、先週のレンジ上限を試す展開も想定しておきたい

TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより

「NT上昇を想定、先週のレンジ上限を試す展開も想定しておきたい」

 今週の日経225先物は引き続き底堅さが意識される相場展開のなか、NT倍率(日経225先物÷TOPIX先物)の上昇傾向が継続するとみておきたい。

 週末19日の米国市場では、NYダウが200ドルを超す下落となる一方で、ナスダックは小幅に上昇するなど、まちまちの展開であった。ただ、この日は日本のメジャーSQにあたるクアドルプル・ウィッチング(株式先物、株価指数オプション、個別株オプション、ストックオプションの決済日)だったため、値動きが荒くなる傾向にあったとみられる。

 一方で、ポンペオ米国務長官が中国の共産党政治局員とハワイで会談している。中国が第1段階の貿易合意である米農産物購入を確約したと伝わっており、材料視されよう。

 このため、週初はシカゴ先物(19日:2万2290円)にサヤ寄せする格好で売りが先行することが考えられるが、リスクオフの流れにはならず、売り一巡後は底堅さが意識される展開になりそうだ。

 日経225先物は先週、週初に790円の下落となったが、その翌日には1010円の大幅上昇によって、この下落分を一気に吸収している。チャート形状ではナイトセッションが含まれるため、大陰線を大陽線で包む格好となり、日中取引のみでは25日移動平均線が支持線として機能しており、長い下ヒゲを残す形で強い形状をみせている。その後は概ね2万2000~2万2700円辺りでのレンジ相場となり、2万2000円が心理的な支持線となる。

 週初はギャップダウンのスタートとなろうが、売り一巡後に下げ幅を縮めてくる流れとなるようだと、再び下ヒゲを残す可能性がありそうだ。下値の堅さが意識される中、次第に先週のレンジ上限を試す展開も想定しておきたい。

 需給面においては、6月第2週の投資主体別売買動向は海外勢が4週ぶりに売り越し(現物+先物)となったが、この週はメジャーSQだったこともあり、SQ分を差し引く必要がある。そのため、週初に乱高下をみせた6月3週の動向が注目されることになろう。6月3週の海外勢が買い越し、もしくは6月2週の売り越し額を下回っているようだと、センチメントを改善させる。逆に売り越し額が増えているようだと、海外勢の売買動向の変化が警戒され、市場心理を神経質にさせる可能性がある。

 一方で、日銀のETF買い入れタイミングが見極めづらくなっており、薄商いの中ではインパクトも大きくなるため、ショートポジションは取りづらい。

 米国では新型コロナウイルスの感染第2波への警戒が高まっており、これが上値を抑える要因となっている。しかし、米国の各種景気指標の悪化は、過去の景気サイクル後退期と同様の動きとみられており、これから回復局面に向かう中でも、従来のパターンに沿った動きをみせてくるとみられる。楽観的にはなりづらいが、その分、市場はロングポジションを積み上げる動きを強め難く、結果的には良好な需給状況が続くとみられる。

 また、海外勢の物色動向においては、成長期待の大きいグロース株への物色が継続しており、これが225型優位の流れにつながる。一時見られたバリュー株物色についてはリバランスの流れと考えられる。あくまで広がりすぎたスプレッドを修正する動きであり、持続的なバリュー相場が来るとはみられていない。高い不確実性に加え低金利の条件下では、中長期的にはグロース優位の環境が想定される。

 そのため、NT倍率の上昇傾向が続くとみられ、日経225先物買い、TOPIX先物売りの裁定が働くと考えられる。NT倍率は3月高値を突破してきており、修正の動きも意識されやすいが、買われ過ぎ、売られ過ぎを表すRSI(14日)においては、6月8日につけた95.74から足元では59.15まで低下してきており、買われ過ぎ感は後退している。

 日経225先物においては押し目拾いのスタンスを意識しつつ、18日につけた2万2720円を超える場面があるようだと、2万3000円突破を意識したロングスタンスを強めたいところである。

 そのほか、米国の経済指標では、6月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値、6月リッチモンド連銀製造業指数、5月個人所得・消費支出、6月ミシガン大学消費者態度指数の発表が予定されている。米国の動向を受けてナイトセッションで振らされやすいため、指標内容をチェックする必要がありそうだ。


――プレイバック・マーケット――

●SQ値
6月限 日経225 22,071.46  TOPIX  1550.43

◆日経225先物9月限(日中)
     始値   高値   安値   清算値 前日比
6月19日  22440  22510  22290  22510  +310
6月18日  22320  22370  22050  22200  -330
6月17日  22380  22530  22180  22530  +170
6月16日  22040  22570  22000  22360  +1010
6月15日  22000  22190  21330  21350  -790

◇TOPIX先物9月限(日中)
     始値   高値   安値   清算値 前日比
6月19日  1586.5  1588.0  1571.0  1586.0 +14.0
6月18日  1577.0  1583.0  1562.5  1572.0 -19.0
6月17日  1584.5  1591.0  1573.0  1591.0 +9.0
6月16日  1564.5  1594.5  1557.5  1582.0 +61.0
6月15日  1550.0  1570.5  1517.0  1521.0 -38.0

●シカゴ日経平均 円建て
         清算値 前日比
6月19日(9月限) 22290 -220
6月18日(9月限) 22350 +150
6月17日(9月限) 22460 -70
6月16日(9月限) 22345 -15
6月15日(9月限) 21915 +565
6月12日(9月限) 22150 +10  
6月11日(9月限) 21640 -670
6月10日(6月限) 22860 -160
6月9日 (6月限) 22890 -220
6月8日 (6月限) 23215 +25
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
      売り     前週末比   買い   前週末比  
6月12日  1兆9358億円 -3999億円  2853億円 -1746億円 
6月5日   2兆3357億円  -896億円  4600億円 -384億円
5月29日  2兆4254億円 -1453億円  4984億円 +317億円
5月22日  2兆5707億円  +732億円  4666億円 +156億円
5月15日  2兆4974億円 +1437億円  4509億円 -681億円
5月8日   2兆3537億円  +687億円  5191億円 +195億円
5月1日   2兆2850億円 -1275億円  4995億円 +223億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
     売り      前日比     買い     前日比 
6月17日  7億5085万株   -757万株  1億8563万株   +1720万株
6月16日  7億5843万株   -1370万株  1億6842万株   +1906万株
6月15日  7億7213万株   +1326万株  1億4936万株   +364万株
6月12日  7億5887万株 -1億3763万株  1億4571万株 ー1億2451万株
6月11日  8億9651万株   -2169万株  2億7023万株   ー734万株
6月10日  9億1820万株   +2553万株  2億7757万株   +4251万株
6月9日   8億9267万株   +2663万株  2億3505万株   +847万株
6月8日   8億6603万株   -2193万株  2億2658万株   -306万株
6月5日   8億8796万株   -653万株  2億2964万株    +94万株
6月4日   8億9449万株   -1106万株  2億2869万株   +751万株
6月3日   9億0556万株   -2802万株  2億2117万株   -3218万株
6月2日   9億3358万株   -2657万株  2億5336万株   +700万株
6月1日   9億6015万株   -337万株  2億4636万株   -334万株
5月29日  9億6353万株   -3599万株  2億4970万株   +1246万株
5月28日  9億9953万株   -4862万株  2億3724万株   +1061万株
5月27日  10億4816万株   -3457万株  2億2663万株   -569万株
5月26日  10億8273万株   -4434万株  2億3232万株   -975万株
5月25日  11億2708万株   +1778万株  2億4207万株    +98万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)

6月19日 1001億円
6月18日 1001億円
6月12日 1001億円
6月11日 1001億円


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