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【市況】後場は断続的なインデックス売買で底堅く【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

19日の日経平均は上昇。123.33円高の22478.79円(出来高概算15億5500万株)で取引を終えた。東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>など指数インパクトの大きい値がさの一角が指数を押し上げる格好から22500円を回復して始まった日経平均は、その後前引けにかけて上げ幅を縮める形でのこう着相場となった。

しかし、後場は日銀のETF買い入れへの思惑が高まる中、断続的なインデックス買いによって後場寄り付き直後には一時22523.66円まで上げ幅を広げる局面もみられた。その後は日中の高値圏でのこう着とはなったが、3日ぶりに反発となり、週間ベースでも上昇して終えている。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数が拮抗している。セクターでは空運、証券、精密機器、水産農林、小売、医薬品が小じっかり。半面、鉄鋼、非鉄金属、海運、ゴム製品、保険、倉庫運輸が冴えないなど、まちまちの展開。指数インパクトの大きいところでは、東エレク、ファーストリテの2社で日経平均を約100円押し上げている。

前引けのTOPIXは0.34%の下げであったが、日銀はETF買い入れを行ったとみられている。また指数リバランスによる需要もあったため、後場は出来高が膨れている。もっとも、TOPIXは3日続落となっており、日経平均は反発こそしたが、全体としてはまちまちの展開だろう。東証1部の騰落銘柄はほぼ拮抗しており、底堅い相場展開ではあったが、手掛けづらさが窺えよう。

一方で、中小型株に対する活発な物色が続いており、マザーズ、JASDAQ平均はいずれも続伸である。こちらも一部の銘柄に資金が集中している状況であるが、需給良好な中で個人の資金回転も効いているようである。過熱感が警戒されているとはいえ、フットワークを高めつつ、トレンド追随の物色が続くことになりそうだ。イベントとしてはIPOが再開されることにより、現在の個人の需給状況の良さが表れよう。

《AK》

 提供:フィスコ

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