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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ミクシィ、アンジェス、トヨタ

ミクシィ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ミクシィ <2121>  1,924円  +237 円 (+14.1%)  11:30現在
 ミクシィ<2121>が急伸し一時、前日比278円(16.5%)高の1965円に買われている。16日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、6月23日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買いが入っている。同社は、「モンスターストライク」などスマートフォン向けゲームの開発が主力に、SNS「mixi」の運営などを行う。21年3月期連結業績は、売上高1000億円(前期比10.9%減)、経常利益110億円(同35.0%減)を見込む。

■カルタHD <3688>  1,267円  +96 円 (+8.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 CARTA HOLDINGS<3688>は大幅続伸。16日の取引終了後、20年6月末時点の株主から継続保有期間3年以上の株主に対する株主優待制度を拡充すると発表しており、これが好材料視されている。現行制度では1単元(100株)以上を保有する株主を対象に一律で年2回、デジタルギフト「デジコ」で利用可能なギフトコードを1000円分贈呈していたが、新制度では継続保有期間3年未満はそのままに、3年以上保有の株主には年2回1500円分を贈呈する。

■ニイタカ <4465>  5,220円  +355 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 ニイタカ<4465>が全体軟調相場に流されず大幅高で4連騰、連日の上場来高値更新と気を吐いている。業務用洗剤や洗浄剤などを製造販売するが、除菌・消毒用製剤については新型コロナウイルス感染症の拡大を背景に需要が急増している。消費者からの新型コロナウイルスを除菌するアルコール製剤などへの問い合わせが集中している状況にあり、これが株価の上昇にも反映されている。株価は青空圏で戻り売り圧力がないほか、信用買い残も低水準で株式需給面からも上値の軽さが意識されている。

■山洋電気 <6516>  4,890円  +330 円 (+7.2%)  11:30現在
 山洋電気<6516>が大幅続伸している。16日の取引終了後、未定としていた21年3月期連結業績予想について、売上高775億円(前期比9.6%増)、営業利益23億円(同2.2倍)、純利益18億円(同4.2倍)を見込むとしており、大幅増益予想を好感した買いが入っている。新型コロナウイルスの感染拡大を受けたフィリピン政府の命令で、主要生産拠点の一つであるフィリピン子会社の操業を停止したため業績予想を未定としていたが、5月18日に生産活動を再開し、稼働率も平常時の水準に戻りつつあることや、世界各国で経済活動再開の動きが見え始めたことなどから、業績への影響を総合的に判断したという。また、同じく未定としていた配当予想は中間・期末各40円の年80円にするとあわせて発表した。前期実績に対して10円の減配となる予定だ。

■サイボウズ <4776>  3,245円  +185 円 (+6.1%)  11:30現在
 サイボウズ<4776>が大幅続伸している。この日の朝方、大阪府八尾市の事業者サポート給付金のオンライン申請に、同社の業務アプリ開発プラットフォーム「kintone(キントーン)」が採用されたと発表しており、これが好感されている。八尾市は、町工場など中小零細企業が多いことから、大阪府の給付金の枠組みから外れてしまう零細事業者向けに八尾市事業者サポート給付金として一律10万円を支給する市独自の制度を17日に開始するが、このなかでkintoneを基盤に使った申請受付を行うという。同システムは、人工知能(AI)による画像認識やOCR技術を採用することで、オンライン、郵送両方による受付事務の負荷を軽減することを目的に開発され、窓口業務での接触回避にも貢献するとしている。

■アンジェス <4563>  2,194円  +113 円 (+5.4%)  11:30現在
 アンジェス<4563>が大幅続伸。複数のメディアで大阪市の松井一郎市長が16日、同社らが開発中の新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を6月30日から始めることを明らかにしたと伝えられており、開発の進展を評価する買いが入っているようだ。

■ギフティ <4449>  2,159円  +73 円 (+3.5%)  11:30現在
 ギフティ<4449>は3日続伸している。16日の取引終了後、コンビニエンスストアチェーン「セイコーマート」を展開するセコマ(札幌市中央区)にeギフト販売システム「eGift System」を提供すると発表しており、これが好材料視されている。これにより、ギフティが運営するWEBサービス及びスマートフォン向けアプリ「giftee」で、セイコーマート1172店舗(20年5月末時点)で利用できるeギフトの販売を開始することになる。また、eギフトを購入した人は、家族や友人にLINEやメールなどで贈ることもできるとしている。

■ミライトHD <1417>  1,614円  +34 円 (+2.2%)  11:30現在
 ミライト・ホールディングス<1417>が3日続伸。岩井コスモ証券は16日、同社株の目標株価を1650円から1700円に引き上げた。投資判断の「A」は継続した。通信工事大手の同社の20年3月期の連結営業利益は、ICTソリューション事業の伸びもあり前の期比6.3%増の219億9300万円と市場予想を上回った。21年3月期の同利益は前期比横ばいの220億円の見込み。通信各社の5G投資前倒しやテレワークなどによるICT環境の構築需要が見込める一方で、新型コロナウイルスの影響による受注の後ずれや東京五輪の延期による需要消失なども出てきそうだ。ただ、今下期以降は堅調な推移を見込んでおり、22年3月期の同利益は今期推定比6%増の234億円を予想している。

■ローソン <2651>  5,890円  +30 円 (+0.5%)  11:30現在
 ローソン<2651>は3日続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「良品計画と提携する。一部の店舗に生活雑貨『無印良品』の商品を置くほか、プライベートブランド(PB)商品も共同開発する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、きょうから東京都内のローソン直営店3店舗で無印良品の商品を販売するとしており、今後はローソン1店舗で取り扱う商品数約3500品目のうち、最大約500品目を無印良品の商品に置き換えるという。良品計画<7453>は同じ旧セゾングループのコンビニエンスストア、ファミリーマート<8028>に無印良品の商品を供給していたが、19年1月末に契約を終えており、良品計画にとっても販路拡大への思惑が働き、堅調な動きとなっている。

■インテージH <4326>  830円  -41 円 (-4.7%)  11:30現在  東証1部 下落率8位
 インテージホールディングス<4326>が大幅反落している。16日の取引終了後、20年6月期の連結業績予想について、売上高を710億円から670億円へ、営業利益を48億4000万円から36億5000万円へ、純利益を31億5000万円から14億5000万円へ下方修正したことが嫌気されている。新型コロナウイルス感染症の影響により、マーケティングリサーチの事業におけるオフライン調査の中止や延期が発生しているほか、全てのセグメントで顧客の予算削減などの影響や新規営業活動の制約により案件数の伸びが鈍化していることが要因としている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,939円  -82 円 (-1.2%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて安い。前日発表された5月の米小売売上高は過去最大の伸び率をみせた。米国の急速な個人消費回復は国内自動車セクターにとってもポジティブ材料だが、足もと外国為替市場で1ドル=107円10銭台までドル安・円高方向に振れていることで、輸出採算悪化の思惑から株価の上値を重くしている。北朝鮮による南北共同連絡事務所の爆破で地政学リスクが意識されるなか、リスクオフの円高に対する警戒感が強い。

■ノムラシス <3940>  674円  +95 円 (+16.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ノムラシステムコーポレーション<3940>が大幅続伸で年初来高値を更新。500円台後半のもみ合いを大きく上放れてきた。独SAPのERPソフトに特化する形でシステムの導入コンサルティングを展開、RPA分野での受注開拓も進めており、政府が旗を振る企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資の担い手として注目度が高い。20年1~3月期はトップラインが2ケタ増収、営業利益も前年同期を4割以上も上回る好調ぶり。20年12月期通期計画では営業14%増益の3億7900万円を見込むが進捗率を考慮すると増額される可能性もある。6月末の株主を対象に1株を2株にする株式分割を実施する予定であり、権利取り狙いの買いも呼び込んでいる。

■アジャイル <6573>  754円  +100 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アジャイルメディア・ネットワーク<6573>がストップ高カイ気配となっている。16日の取引終了後、人工知能(AI)カメラによる「密集・発熱・マスク着用」を検知・共有する、新型コロナウイルス対策の独自AIソリューションの提供を開始したと発表しており、これが好感されている。同ソリューションは、同社が提供するAI分析ソリューション「SkyREC(スカイレック)」で施設来店者やイベント参加者及び従業員の安全対策として、一定エリアの混雑状況を把握する「密集検知」や、サーマルカメラによって発熱者を検知する「発熱検知」、マスクの装着有無を把握する「マスク検知」、現場責任者や本社管理者にそれらの取得データを動画化し自動で報告する「分析情報の共有」などを提供するという。同社ではイベントや展示会場、ホテルビュッフェ、社員食堂、商業施設、オフィスビルなど提案するとしている。

■石川製作所 <6208>  1,864円  +188 円 (+11.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 石川製作所<6208>、豊和工業<6203>、細谷火工<4274>など防衛関連に位置づけられる銘柄群が一斉に買われている。北朝鮮と韓国の関係悪化が懸念されるなか、16日に北朝鮮が同国南西部に設置されている南北共同連絡事務所を爆破したことで、地政学リスクが改めて意識される状況となった。これを受けて、東京市場では一連の防衛関連株に値幅取りを狙った短期資金が流入する格好となっている。

■キューブシステム <2335>  851円  +54 円 (+6.8%)  11:30現在
 キューブシステム<2335>は一時7%高と大きく水準を切り上げ800円台半ばに歩を進めてきた。株価はV字回復でコロナショックで下落した分を完全に取り戻し、1月21日につけた年初来高値856円払拭を目前に捉えている。アフターコロナの世界では生産性向上を目的に企業のデジタル化投資が加速するとみられているが、そのなかソフト開発やデータベース構築を主力とするシステムインテグレーターで、情報通信、流通、金融と幅広い業種に高実績を有する同社への評価が高まっている。情報通信業界ではAI・IoTやクラウド型ITソリューションなどで案件を確保し、流通ではホームファニチャリング事業向け案件や成長領域での顧客開拓が進んでいる。金融ではキャッシュレス化の流れを追い風にクレジット会社向けシステム構築案件が拡大している。コロナ禍にあっても21年3月期業績は売上高が9%増の160億円、営業利益は17%増の11億2000万円と2ケタ成長を見込んでおり、PERなど投資指標面でも割高感はなく、成長期待を背景に機関投資家とみられる継続的な実需買いが観測される。

●ストップ高銘柄
 フジタコーポレーション <3370>  615円  +100 円 (+19.4%) ストップ高   11:30現在
 イナリサーチ <2176>  938円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在
 カーディナル <7855>  685円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 テモナ <3985>  1,038円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在
 ジェネレーションパス <3195>  754円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

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