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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:タカラバイオ、三井ハイテク、フロンテオ

タカラバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■タカラバイオ <4974>  3,385円  +503 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 タカラバイオ<4974>がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。10日付の日本経済新聞は「新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査で、2時間弱で最大5000件超を検査する手法を開発した」と報道した。スイスの製薬大手ロシュの手法に比べて処理能力は14倍以上向上するという。米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可を申請中で近く承認が得られる見通し。この報道を受け、同社株には買い人気が膨らみ株価は大きく値を飛ばしている。

■PCデポ <7618>  701円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位
 9日に発表した「5月全店売上高は12.4%増」が買い材料。
 5月全店売上高は前年同月比12.4%増と2ヵ月連続で前年実績を上回った。

■三井ハイテック <6966>  1,634円  +180 円 (+12.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 三井ハイテック<6966>がマドを開けて大きく買われ、前日比18.4%高の1722円まで上値を伸ばした。9日取引終了後に発表した21年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算は、売上高216億8900万円(前年同期比5.3%増)、経常損益1億8000万円の黒字(前年同期は2億2600万円の赤字)で着地しており、これを好感する買いが入っている。半導体パッケージの内部配線としてに使われるリードフレームを手掛ける電子部品事業の業績が急回復したことが寄与。新型コロナウイルス感染症拡大を背景とする操業停止から早期回復した生産拠点を活用し供給不足に対応したことに加え、生産性向上や原価低減を進めたことも利益改善に大きく貢献した。一方、新型コロナウイルスの業績への影響が見通せないため、従来の通期業績予想を取り下げ、未定に変更した。

■オプティム <3694>  3,065円  +220 円 (+7.7%)  11:30現在
 9日に発表した「補助者なし目視外飛行の実証実験実施」が買い材料。
 農林水産省と連携し、空の産業革命レベル3を実現する、固定翼ドローンによる補助者なし目視外飛行の実証実験を実施。

■FRONTEO <2158>  866円  -47 円 (-5.2%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>が続落している。9日取引終了後、東証と日証金が10日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表しており、信用規制による人気離散を警戒した売りが優勢となっている。東証は委託保証金率を現行の30%以上から50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%から50%(うち現金を20%)とする。

■出光興産 <5019>  2,418円  -43 円 (-1.8%)  11:30現在
 出光興産<5019>が続落。大和証券は9日、同社株のレーティングを「1」から「3」へ2段階引き下げた。目標株価は2260円とした。19年11月公表の中期経営計画では下限配当1株160円を宣言しており、これを踏まえた高配当利回りの継続が期待されていた。しかし、5月の決算発表で21年3月期の会社配当計画を「未定」とし、決算電話会議で下限配当水準を含めた中期経営計画の見直しが言及された。同証券では、最低配当水準の見直しコメントは想定外とし、年間配当160円の維持や回復は難しいとの前提からレーティングを見直している。

■三菱UFJ <8306>  472.7円  -5.8 円 (-1.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といったメガバンクが続落。9日の米10年債利回りは前の日に比べ0.053%低い0.827%に低下した。10日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表されるが、市場には国債利回りに誘導目標をつけるイールドカーブ・コントロール(YCC)の導入に向けた思惑が広がっている。YCCが導入されると長期金利の上昇は抑制され、銀行にとって長短金利差の拡大が見込みにくくなることが警戒要因となっている。

■トランスジェニック <2342>  479円  +80 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在
 トランスジェニック<2342>はカイ気配スタートでストップ高に買われている。9日の取引終了後、熊本大学及び群馬大学と共同で出願していた「炎症可視化マウス作製とその応用」が、米国特許庁から特許査定を受けたと発表しており、これが好感されている。同特許は、自己免疫疾患、がん、動脈硬化、肥満、アルツハイマー病、老化などのさまざまな疾患に関連することが明らかになっている炎症マーカーとして注目されるIL-1βの産生を可視化し、生体レベルでの炎症反応を捉えることを可能にする炎症可視化マウス。同社では、モデルマウス製品ラインアップとして、病態可視化マウスの導入・開発に取り組んでおり、引き続き汎用性の高いモデルマウスの拡充を図るとしている。なお、同件による21年3月期業績への影響はないとしている。

■古河電池 <6937>  918円  +150 円 (+19.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 古河電池<6937>がカイ気配スタート、前日にストップ高に買われていたがきょうも物色人気が集中している。同社は9日、リチウムイオン電池比でトータルコストを半分以下に抑えることが可能な次世代2次電池である「バイポーラ型蓄電池」を古河電気工業<5801>と共同開発したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。バイポーラ型蓄電池は再生エネ活用の本命にも位置付けられ、21年度中にサンプル出荷、22年度から電力会社などに製品を出荷する予定。

■ライクキッズ <6065>  922円  +150 円 (+19.4%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ライクキッズ<6065>はストップ高カイ気配。9日の取引終了後、ライク<2462>が連結子会社であるライクキッズの完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格の1005円にサヤ寄せする格好で買われている。ライクは現在、ライクキッズ株の50.10%を所有しているが、完全子会社化することで人員採用及び人材育成のノウハウの活用やコンテンツ開発力の活用、財務的な支援や信用力の補完などを進めるのが狙い。買付予定数は523万136株(下限124万205株、上限設定なし)で、買付期間は6月10日から7月21日まで。なおTOB成立後、ライクキッズは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、ライクキッズ株を6月9日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■DNAチップ研究所 <2397>  1,022円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 DNAチップ研究所<2397>に人気が集中しストップ高となっている。同社はマイクロアレイ受託解析サービスと次世代シークエンサーを活用した受託解析サービスを手掛け、診断事業では肺がんの遺伝子変異検査に力を入れている。肺がん細胞診検体を対象とした、遺伝子パネル解析技術の有用性の検証について、聖マリアンナ医科大学と共同研究契約を締結しており、5月20日に聖マリアンナ医科大学倫理審査委員会の承認を取得したことを受けて本格的な臨床研究を開始している。同社は既に、血液中に存在する微量の肺がん遺伝子の変異を検出する高感度検査法EGFRリキッドを開発し、昨年7月10日に厚生労働省への承認申請を行っている。

■ホットリンク <3680>  552円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 ホットリンク<3680>がストップ高に買われている。同社はディープラーニングなどを活用したビッグデータ解析ツールを駆使してSNSマーケティング支援ビジネスを展開している。アフターコロナで活躍余地の高い人工知能(AI)関連株の一角としてマーケットの注目度が高い。同社の米国子会社が世界最大級の知識共有プラットフォームQuoraと独占的データパートナーシップを締結するなど提携政略も積極推進しており、業容拡大効果に期待する買いも呼び込んでいる。

●ストップ高銘柄
 JMACS <5817>  674円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 ナノキャリア <4571>  545円  +80 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ツインバード工業 <6897>  547円  +80 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 テイン <7217>  672円  +89 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在
 ディー・エル・イー <3686>  755円  +100 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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