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【材料】<動意株・10日>(前引け)=ASJ、トランスG、三井ハイテク

ASJ <日足> 「株探」多機能チャートより
 ASJ<2351>=急騰。サーバーレンタル事業を展開するほか、ネット決済なども手掛ける。9日取引終了後、クラウドグループウェア「HotBiz」でZoomとの連携やタスク管理などテレワーク機能を強化したことを発表、これが株価の刺激材料となった。ここ数週間にわたり1400~1500円を中心とするゾーンでもみ合いを続け売り物がこなれており、満を持して上放れた格好となった。

 トランスジェニック<2342>=ストップ高。9日の取引終了後、熊本大学及び群馬大学と共同で出願していた「炎症可視化マウス作製とその応用」が、米国特許庁から特許査定を受けたと発表しており、これが材料視されている。同特許は、自己免疫疾患、がん、動脈硬化、肥満、アルツハイマー病、老化などのさまざまな疾患に関連することが明らかになっている炎症マーカーとして注目されるIL-1βの産生を可視化し、生体レベルでの炎症反応を捉えることを可能にする炎症可視化マウス。同社では、モデルマウス製品ラインアップとして、病態可視化マウスの導入・開発に取り組んでおり、引き続き汎用性の高いモデルマウスの拡充を図るとしている。なお、同件による21年3月期業績への影響はないとしている。

 三井ハイテック<6966>=マドを開けて大きく買われる9日取引終了後に発表した21年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算は、売上高216億8900万円(前年同期比5.3%増)、経常損益1億8000万円の黒字(前年同期は2億2600万円の赤字)で着地しており、これを好感する買いが入っている。半導体パッケージの内部配線としてに使われるリードフレームを手掛ける電子部品事業の業績が急回復したことが寄与。新型コロナウイルス感染症拡大を背景とする操業停止から早期回復した生産拠点を活用し供給不足に対応したことに加え、生産性向上や原価低減を進めたことも利益改善に大きく貢献した。一方、新型コロナウイルスの業績への影響が見通せないため、従来の通期業績予想を取り下げ、未定に変更した。

 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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