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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】先高期待は根強いがヘッジニーズも高まりやすいところ、押し目狙いのスタンス


大阪6月限ナイトセッション
日経225 22700 -60 (-0.26%)
TOPIX 1605.5 -2.5 (-0.15%)
CME先物 22725 -35
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 4日の米国市場はNYダウが小幅に続伸となったが、ナスダック、S&P500は下落。新規の失業保険申請件数が前週比で減少となったが、予想ほど下回らなかったことから、利益確定の流れにつながったようである。ただし、件数は188万件と新型コロナウイルス感染拡大による大量の一時解雇が始まった3月中旬以降で200万件を下回るのは初めてである。

 シカゴ先物は一時2万2990円まで上昇しているが、その後は利益確定の流れにより、清算値は2万2725円で取引を終えている。日経225先物ナイトセッションは2万2710円で始まり、米国市場の開始前に一時2万2850円まで上昇したが、米国市場の流れを受けて、引けにかけ弱含みの展開となり、2万2700円で取引を終えている。

 この流れを受けて、本日は利食い優勢の相場展開になりそうである。昨日は日経225先物は2万2980円を付けた後は利益確定の流れが優勢となっていた。足元の良好な需給からは、これといった売り材料は見当たらないものの、過熱感が警戒される中で2万3000円に接近してきたこともあり、急ピッチな上昇に対するヘッジニーズが高まってきている面はあるだろう。

 とはいえ、投資主体別売買動向(5/25~5/29)では、海外勢が現物、先物合算で4000億円を超える買い越しだった。今週についても買い越しはほぼ確実であり、海外勢による買い越し基調が相場の下支えとして意識されやすい。週末の米雇用統計を控え、上値追いは慎重になるだろうが、引き続き利食いに押される場面においては、ロング対応となろう。

 また、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は、米中第1段階貿易合意の進展について、楽観的な見解を示している。このほか、米政権は次回の経済対策を最大1兆ドル(約109兆円)規模を想定しているとも伝わっており、押し目買い意欲は強そうである。

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