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【市況】株価指数先物【昼のコメント】2万3000円接近でロング筋はいったんクローズ、再び押し目を狙う


 日経225先物は11時30分時点、2万2590円(-0.61%)前後で推移している。予想を上回る経済指標の発表が好感された米国市場の流れを引き継ぐ形から、寄り付きは2万2970円とシカゴ先物清算値の2万2915円を上回ってのギャップスタートとなった。その後、2万2980円まで上昇したが、現物市場の寄り付き以降はじりじりと上げ幅を縮め、前場半ばに下げに転じると、前引けに向けては下落幅が拡大。現物の前引け後には、さらに下げ幅を広げる場面もみられている。

 2万3000円に迫る中、寄り付き高値といったタイミングで、利益確定の流れとなった。2万3000円接近に加え、グローベックスの米株先物はNYダウが下げに転じていることも、短期のロング筋にとっては、いったんクローズといったスタンスになったとみられる。

 値幅が出ているが、ギャップスタートからの節目の2万3000円接近によるポジション圧縮の動きであり、利食いが出やすいタイミングといった見方。経済活動再開の流れによる景気回復期待が高まる状況下においては、ポジション圧縮後は再び押し目を狙うスタンスになるだろう。前引けのTOPIXの下落率は0.22%であり、日銀のETF買い入れは期待しづらいところ。そのため、利食い優勢の中で短期筋のショートポジションが出やすくなると考えられる。

 ただし、需給状況が一変した訳ではないため、2万2500円どころでの底堅さが意識される場面においては、ショートカバーの流れが強まる展開も意識しておきたいところ。また、年金資金とみられる断続的なインデックス買いが意識されやすく、売り込みづらい需給状況でもある。

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