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【市況】株価指数先物【昼のコメント】米中間の緊張が高まるもショートはかけづらい


 日経225先物は11時30分時点、2万1850円(-0.81%)前後で推移している。トランプ大統領は、中国が香港の「国家安全法」を制定する方針を採択したことを受け、29日に記者会見を開くと発表しており、米中間の緊張が高まるとの見方から、売り優勢の相場展開となっている。

 日経225先物の寄り付きは2万1820円と、シカゴ先物清算値である2万1915円を大きく下回って始まった。その後、香港市場の動向が警戒されるなか、前場半ばには2万1700円まで下げ幅を広げている。しかし、ハンセン指数は小幅な下げにとどまっていることから短期筋のショートカバーの流れとなり、前引けにかけては下落幅を縮めている。

 前場の TOPIXは0.39%安となった。5月15日に0.32%安でETF買い入れが実施された経緯はあるものの、5月22日の0.49%安では入っていなかったため、エントリータイミングは見極めづらい。そのため、短期のショート筋にとっても、売り仕掛けしづらいだろう。また、大引けではMSCIのリバランスが行われる。全体では資金流出になるが、個別案件になるため、指数自体への影響は限られそうである。また、これまで見られている年金資金などの資金流入が継続することで、底堅さが意識されやすいだろう。

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