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【市況】<マ-ケット日報> 2020年5月28日

 28日の市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前日比497円高の2万1916円で、2月27日以来、およそ3カ月ぶりの高値となった。前日の米国株の急伸を受けて200円高でスタート。その後も日本、欧州の大規模経済支援策や韓国の利下げが追い風となって上げ幅を拡大。2万2000円が完全に視野に入った展開となっている。出来高も高水準を維持し需給主導の好相場が続いている。

 昨日の米国市場は米経済活動の正常化期待が一段と強まりダウ平均は大幅続伸。500ドル以上も上げて3月6日以来ほぼ2カ月半ぶりの高値で取引を終えた。NY市長が6月前半から経済再開に入ることを示唆。国立アレルギー感染症研究所も「第2波」を避けられる可能性があると指摘し期待感が大きく広がった。欧州(EU)で7500億ユーロの復興基金立ち上げの案が出ており欧州株が急騰したことも投資家心理を強気にさせている。

 さて、東京市場は本日も勢いある展開となり日経平均は2万2000円に接近する急伸相場となった。日本の事業規模117兆円の経済対策、欧州の大規模経済対策などが上昇に勢いをつけたようである。需給面では相変わらず売り方の買い戻しが活発で、過去最高水準に積み上がった裁定売り残2.5兆円が踏まされるまで、ある意味ミニバブル的ではあるがこの流れは続きそうである。明日は週末だが2万2000円を試す展開となるだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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