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【市況】東京株式(大引け)=497円高、買い戻し加速でほぼ高値引け

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 28日の東京株式市場は引き続きリスク選好ムードの強い地合いで、日経平均株価は大幅高で引け際500円を超える上昇をみせ、大引けも高値圏で着地した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比497円08銭高の2万1916円31銭と4日続伸。東証1部の売買高概算は20億8753万株、売買代金概算は3兆3816億2000万円。値上がり銘柄数は1530、対して値下がり銘柄数は583、変わらずは53銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株高を受け売り方の買い戻しを絡め上昇基調を強める展開となった。欧米など主要先進国で経済活動再開への動きが強まり、政府や中央銀行による景気刺激策への期待からこれまで売り込まれていた鉄鋼株が戻り足を強めたほか、メガバンクなど銀行セクターへの買いも続き、全体相場を押し上げた。国内でも政府が事業規模約117兆円、真水で33兆円の今年度第2次補正予算を閣議決定し、これが投資家心理に追い風となった。後場に入ると米中対立懸念などからいったん伸び悩む場面もあったが、戻り売り圧力は限定的で後半は先物を絡め再び主力株中心に買いの勢いが強まった。売買代金も3兆4000億円近くまで膨らんだ。これは約2か月ぶりの高水準となった。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく上値を伸ばし、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが活況高。ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>なども買われた。キーエンス<6861>も上値指向を強めている。電通グループ<4324>が急騰、日本エンタープライズ<4829>も値を飛ばした。enish<3667>は連日のストップ高、ディー・エル・イー<3686>、ナルミヤ・インターナショナル<9275>も値幅制限上限に買われた。

 半面、任天堂<7974>が冴えず、レーザーテック<6920>も軟調。SUMCO<3436>も小安い。オープンドア<3926>、ライク<2462>が急落、日本オラクル<4716>の下げも目立つ。ワタミ<7522>が大きく値を下げ、ライドオンエクスプレスホールディングス<6082>なども売られた。

出所:MINKABU PRESS

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