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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ALBERT、アンジェス、ニトリHD

ALBERT <日足> 「株探」多機能チャートより
■ツクイ <2398>  556円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ツクイ<2398>がストップ高の556円に買われている。前週末22日の取引終了後、20年3月期連結決算を発表。売上高911億9600万円(前の期比5.6%増)、営業利益42億4000万円(同2.8%増)と増収増益となり、営業利益が従来予想の37億9100万円を上回って着地したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大による影響が3月にあったものの、第2四半期以降のデイサービス利用率及び顧客数が伸長したことが利益を押し上げた。なお、21年3月期業績予想は、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を現段階で合理的に算定することが困難であるため未定としている。

■ALBERT <3906>  7,070円  +780 円 (+12.4%)  11:30現在
 ALBERT<3906>に物色人気集中。同社が22日取引終了後に発表した20年12月期業績予想は営業利益段階で前期比53%増の2億9000万円と大幅な伸びで過去最高利益更新を見込んでおり、これが株価を強く刺激する格好となっている。ビッグデータ解析や自動運転分野など人工知能(AI)の開発案件が高水準で利益の伸びを後押しする見通し。データサイエンティスト育成支援事業などに対する期待も高まっている。

■アドヴァン <7463>  1,203円  +102 円 (+9.3%)  11:30現在
 アドヴァン<7463>が大幅続伸している。前週末22日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を90万株(発行済み株数の2.14%)、または10億円としており、取得期間は5月25日から9月23日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためとしている。

■アンジェス <4563>  1,932円  +152 円 (+8.5%)  11:30現在
 アンジェス<4563>が急伸。この日の寄り前、大阪大学と共同開発中の新型コロナウイルス向けDNAワクチンに関して、3月26日から行っている非臨床試験での動物へのワクチン投与で、抗体価上昇が確認できたと発表しており、開発の順調な進捗を好感した買いが入っている。なお、今後は毒性試験結果を確認したうえで、速やかな臨床試験への移行を進めていくとしている。

■博報堂DY <2433>  1,233円  +91 円 (+8.0%)  11:30現在
 22日に決算を発表。「前期経常は15%減益で着地・1-3月期(4Q)経常は10%増益、今期業績は非開示」が好感された。
 博報堂DYホールディングス <2433> が5月22日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比15.4%減の581億円に減った。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。
  ⇒⇒博報堂DYの詳しい業績推移表を見る

■ニトリホールディングス <9843>  18,270円  +540 円 (+3.1%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が続伸し連日の年初来高値更新となっている。22日の取引終了後に発表した5月度の月次国内売上高で、既存店売上高が0.6%増と2カ月ぶりにプラスに転じたことが好感されている。行政からの要請で引き続き99店舗が臨時休業していたものの、在宅勤務需要からホームオフィス家具、簡易家具・収納整理品の売り上げが伸長したという。また、テレビCM効果もあり季節商材の寝具・寝装品も売り上げを伸ばしたほか、ダイニング、キッチン用品が堅調だったとしている。

■明治ホールディングス <2269>  7,690円  +220 円 (+3.0%)  11:30現在
 明治ホールディングス<2269>は3日ぶりに反発。22日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は前の期比3.6%増の1033億2400万円で着地。続く21年3月期の同利益も前期比7.4%増の1110億円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されている。今期は健康や栄養に対する意識が高まる中、プロバイオティクスやヨーグルトなどの販売が回復する。また、医薬品部門は国内で薬価改定が重しになるものの、海外子会社の収益拡大や経費削減効果で吸収し、2ケタ増益を見込む。併せて、前期の年間配当を140円から150円(前の期は140円)に増額し、今期も150円を継続する方針とした。同日、傘下のKMバイオロジクスが国立感染症研究所らと共同で、新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの開発を始めると発表しており、これも好材料視されているようだ。20年度に非臨床試験を終え、その結果を踏まえて臨床試験を開始する予定としている。

■日本郵船 <9101>  1,490円  +39 円 (+2.7%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株が買いを集めており、東証1部33業種中、値上がり率で第4位に買われている。新型コロナウイルスの影響による世界経済の停滞でグローバル物流需要の低迷が懸念されたが、ここ欧米をはじめ経済再生に向けた動きが出始めていることや、中国の全人代開幕に伴い中国政府による景気刺激策への期待などが、海運セクターにも追い風として意識されている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も前週末まで6日続伸で500回復が目前となっている。

■三井不動産 <8801>  1,955.5円  +51 円 (+2.7%)  11:30現在
 三井不動産<8801>が4日ぶりに反発。SMBC日興証券は同社株の投資評価「1」と目標株価2700円を継続した。同社が12日に発表した20年3月期の連結営業利益は前の期比7.0%増の2806億1700万円となった。21年3月期は前期比28.7%減の2000億円を見込んでいる。今期は新型コロナウイルスの影響で商業施設、ホテルなどを中心に大幅減益が予想されているが、会社計画は投資家向け分譲事業を中心に保守的であり、同証券ではコロナ第2波などが生じなければ今期同利益は2294億円と会社計画を大幅に上回るとみている。また、22年3月期からは、ホテル以外の各事業はおおむねコロナ前の水準を回復すると予想しており、同利益は3121億円を見込んでいる。株主重視の姿勢は鮮明であり、中長期的に株主還元強化やROE改善が続くとみている。

■オリエンタルランド <4661>  15,435円  +235 円 (+1.6%)  11:30現在
 オリエンタルランド<4661>が続伸している。政府がきょうにも新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を全面解除するとの見方が強まっていることから、現在臨時休園中の東京ディズニーランド及び東京ディズニーシーの営業再開への期待が高まっているようだ。また、23日付の日本経済新聞朝刊で「みずほ銀行などとの間で2000億円のコミットメントライン(融資枠)を設定した」と報じられており、新型コロナの影響長期化に備えた財務面への施策として、これも好材料視されている。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,637円  +30 円 (+0.7%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が売り買い交錯も続伸歩調となっている。株価は5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線が収れんする4000円台後半でのもみ合いを続けているが、次第に買い優勢の兆しをみせてきた。売買代金は全上場企業のなかで断トツとなっている。同社が出資する中国EC最大手のアリババ集団が22日に発表した20年1~3月期決算は売上高が前年同月比22%増と大きく増えたものの、市場コンセンサスを下回り株価も米株市場で大きく売られた。しかし、ソフトバンクGは目先筋の売りを吸収し頑強な値運びをみせている。信用買い残は今年3月下旬以降急速に減少し、直近の信用倍率は1.1倍台と需給改善が目立つ。

■チエル <3933>  3,780円  +700 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在
 チエル<3933>はストップ高に買われている。前週末22日の取引終了後に発表した21年3月期の連結業績予想で、売上高36億円(前期比13.0%増)、営業利益3億円(同24.0%増)、純利益2億円(同29.6%増)と大幅増益を見込んでいることが好感されている。「GIGAスクール構想」により、児童生徒向けの1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークの一体的な整備が開始されており、新型コロナウイルス感染拡大による学校の臨時休校の長期化からその推進が加速する見通し。それに伴い、同社の学習事業、情報基盤事業の伸長が期待される。なお、20年3月期決算は、売上高31億8600万円(前の期比56.9%増)、営業利益2億4100万円(同3.1倍)、純利益1億5400万円(同15.4倍)だった。

■メドレックス <4586>  433円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在
 メドレックス<4586>が急動意。皮膚を通して薬効成分を浸透させる技術に強みを持つ創薬ベンチャーで、足もとの業績は赤字が続いているものの米国で臨床を進める新薬開発への期待が大きい。22日取引終了後、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576> と米国で共同開発している帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT」が米国食品医薬局(FDA)との会議を通過したことを発表。今年中に新薬承認申請を行う予定で、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■ソーシャルワイヤー <3929>  940円  +150 円 (+19.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ソーシャルワイヤー<3929>が急騰、値幅制限上限の150円高となる940円に張り付いている。22日取引終了後に発表した21年3月期の連結業績予想で、経常利益が1億8000万円~3億8000万円(前期実績は1億5900万円)に伸びる見通しとしており、これを好材料視する買いが向かった。新型コロナウイルスの影響を考慮し、業績予想はレンジ開示とした。今期はシェアオフィス事業で前期に新設した新橋拠点を中心に稼働席数が大幅に増加し単価も上昇する。また、クラウドソーシング翻訳の案件数も大きく伸びる見込みだ。一方、主力のデジタルPR事業は売上高は増加基調が続くものの、採算悪化で減益となる計画としている。併せて、今期の年間配当は前期比1円増の13円に増配する方針とした。同時に、株主優待制度を新設すると発表しており、これも好感されているようだ。株主優待は毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律クオカード2000円分を贈呈するというもので、21年3月末から開始するという。

■アグレ都市デザイン <3467>  525円  +80 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 アグレ都市デザイン<3467>がストップ高の525円に買われている。前週末22日の取引終了後に発表した20年3月期の単独決算は、売上高181億5300万円(前の期比15.5%増)、営業利益7億500万円(同26.2%増)、純利益3億5500万円(同44.5%増)と、従来予想の営業利益7億2400万円をやや下回ったものの、大幅増益で着地したことが好感されている。戸建販売事業で、自社ブランド「アグレシオ・シリーズ」278棟、土地分譲24区画を引き渡したことで売上高は過去最高を更新した。事業用地の価格高騰で売上総利益率は伸び悩んだものの、経費削減に努めたことが増益に貢献した。なお、21年3月期業績予想は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を合理的に算定することが困難であるとして未定としている。

●ストップ高銘柄
 メディネット <2370>  167円  +50 円 (+42.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アサヒ衛陶 <5341>  443円  +80 円 (+22.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 大日光 <6635>  925円  +150 円 (+19.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 八千代工業 <7298>  537円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 フレンドリー <8209>  1,146円  -300 円 (-20.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 アエリア <3758>  557円  -100 円 (-15.2%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、2銘柄

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