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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】緊急事態宣言全面解除への思惑が売り込みづらくさせる


大阪6月限ナイトセッション
日経225 20590 +230 (+1.12%)
TOPIX 1490.0 +14.0 (+0.94%)
CME先物 20550 +190
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 22日の米国市場は NYダウが小幅に下落したが、S&P500、 ナスダックが上昇。全国人民代表大会で、統制を強める香港国家安全法を制定する方針を示したことから、米中の緊張を高めるとして市場に警戒が広がった。中国売上高が大きいキャタピラー、ボーイングなどが売られ、NYダウの重荷となったが、ハイテク株が買われておりナスダックを支えている。もっとも、メモリアルデー(戦没者追悼記念日)の祝日を週明けに控えて商いは膨らまず、引けにかけては買い戻しによりNYダウは一時プラスに転じる場面もみられている・

 シカゴ先物は一時2万230円まで下落する場面もみられたが、引けにかけて切り返しており、清算値は2万550円。日経225先物のナイトセッションも同様に2万260円まで下落した後、引けにかけて強含み、2万590円と高値で取引を終えている。この流れを受けて、買いが先行する相場展開になりそうだ。ただし、週明けの米国市場がメモリアルデーの祝日で休場となるため、海外勢の売買は細ることになろう。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすい。

 しかしながら、国内の新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言は、東京など5都道県で緊急事態宣言の解除について、25日に基本的対処方針等諮問委員会を開いて諮問する。新規感染者数の減少が続けば、これらの地域について31日の期間満了を待たずに解除する方針を示しており、経済活動再開への期待が売り込みづらくさせるだろう。

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