市場ニュース

戻る
 

【市況】日経VI概況:上昇、香港ハンセン指数の大幅安など米中摩擦懸念が心理を悪化


日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は22日、前日比+2.65pt(上昇率9.76%)の29.80ptと上昇した。なお、高値30.24pt、安値は27.39pt。22日に開幕した中国全人代で、香港での国家分裂行為などを禁じる「香港版国家安全法」が議論されることになり、香港ハンセン指数が一時5%を超える下落となるなど、法案を巡った米中対立が懸念され、市場心理が悪化。午前に開かれた日銀の臨時政策決定会合では中小企業支援策が決定されたが、事前に想定されていた内容で市場の反応は限定的だった。こうした中、225先物は一時前日比300円安となる20320円まで売られた。これに伴い、日経VIは上昇し、高値では30ptを超える場面もあった。

【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。

《YN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均