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【材料】日本化学工業---20/3期は売上高が0.2%増、機能品事業及び賃貸事業が増収

日本化 <日足> 「株探」多機能チャートより

日本化学工業<4092>は15日、2020年3月期(19年4月-20年3月)連結決算を発表した。売上高が前期比0.2%増の362.43億円、営業利益が同19.6%減の24.81億円、経常利益が同16.7%減の25.45億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.8%減の18.57億円となった。

化学品事業の売上高は前期比0.74億円減の155.09億円となった。クロム製品はめっき向けが落ち込んだことにより、売上高が減少した一方、シリカ製品では環境関連向けが伸びたことにより、売上高が増加した。燐製品は光学ガラス向けが低調に推移したものの、液晶向けが好調に推移したことにより、売上高は増加。リチウム製品はグリース向けや光学ガラス向けが低調に推移したことにより、売上高は減少した。

機能品事業の売上高は前期比6.20億円増の154.70億円となった。ホスフィン誘導体は海外向けが、農薬は主要顧客向けが、それぞれ大幅に落ち込んだことで、いずれも売上高が大きく減少。電池材料は主要顧客向けが堅調に推移し、売上高が増加。電子セラミック材料は自動車向けや通信向けが大幅に伸びたことにより、売上高も大きく増加した。回路材料は主要顧客向けが堅調に推移し、売上高は前年同期並み。バリウム製品は電子材料向けが低調に推移したことで、売上高は減少した。ホスフィンは海外向けが、医薬中間体は主要顧客向けが、それぞれ好調に推移したことにより、いずれも売上高が伸びた。

賃貸事業の売上高は前期比0.18億円増の9.12億円となった。イオンタウン郡山において増築した店舗の賃貸を開始したことにより、売上高が増加した。

空調関連事業の売上高は前期比4.51億円減の34.18億円となった。新規設計・施工及びメンテナンス需要が低調に推移したことにより、売上高は減少した。

その他の売上高は前年同期比0.27億円減の9.31億円となった。書店事業の売上高は、前年同期並みとなった。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を現時点では合理的に算出することが困難なため未定としている。今後、業績予想の開示が可能となった時点で速やかに公表する。

《SF》

 提供:フィスコ

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