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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ラウンドワン <日足> 「株探」多機能チャートより

■ラウンドワン <4680>  952円 (+71円、+8.1%)

 ラウンドワン <4680> が続急伸。11日午後0時40分ごろ、5月15日から順次店舗の営業を再開すると発表しており、これが好感された。同社は、政府の緊急事態宣言の発令及び各地方自治体からの休業要請により、4月4日から国内全店103店舗を臨時休業していた。しかし、各地方自治体による休業要請の終了や緩和により営業再開を予定しているという。

■全国保証 <7164>  3,440円 (+245円、+7.7%)

 全国保証 <7164> が続急伸。前週末8日の取引終了後、21年3月期単独業績予想を発表。営業収益475億8000万円(前期比5.3%増)、営業利益363億5000万円(同2.7%増)、純利益254億8000万円(同4.3%増)を見込み、年間配当予想は同16円増の111円としたことが好感された。税制優遇や低金利によるローン貸し出しなど住宅投資の拡大を図る施策継続を背景に、更なる保証債務残高の増加及び住宅ローン残高市場におけるシェアアップを目指すとしている。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大により業績に与える影響については、不確定要素もあり業績予想に織り込んでいないという。また、同時に発表した20年3月期業績は、営業収益452億300万円(前の期比4.6%増)、営業利益353億7900万円(同3.4%増)、純利益244億3000万円(同1.2%増)だった。

■サントリBF <2587>  4,285円 (+305円、+7.7%)

 サントリー食品インターナショナル <2587> が続急伸。同社は8日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比13.0%増の197億円に伸びたが、通期計画の1155億円に対する進捗率は17.1%となり、3年平均の18.8%とほぼ同水準だった。

■トーカロ <3433>  1,126円 (+78円、+7.4%)

 トーカロ <3433> が大幅3日続伸。同社は8日大引け後に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比15.7%減の68.1億円に減った。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

■青山商 <8219>  946円 (+64円、+7.3%)

 青山商事 <8219> が続急伸。同社は8日大引け後(17:30)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の4億円→15.3億円(前の期は156億円)に3.8倍上方修正し、減益率が97.4%減→90.2%減に縮小する見通しとなった。

■JCU <4975>  2,926円 (+174円、+6.3%)

 JCU <4975> が7連騰。同社は8日大引け後に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比13.2%減の62.4億円になったが、21年3月期は前期比4.2%増の65億円に伸びる見通しとなった。

■カプコン <9697>  3,585円 (+200円、+5.9%)

 カプコン <9697> が急反発。株価は前営業日8日比8.4%高の3670円まで上昇し、約1ヵ月ぶりに上場来高値を更新した。8日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は前の期比26.2%増の229億円となり、3期連続で過去最高益を更新したことが好材料視されたようだ。デジタルコンテンツ事業で主力タイトル「モンスターハンターワールド:アイスボーン」の販売が堅調だったほか、大型のリピートタイトルが海外を中心に人気が持続するなど好採算のダウンロード販売が拡大した。業績好調に伴い、前期の年間配当を40円から45円(前の期は35円)に増額したことも好感された。同時に発表した21年3月期の経常利益は前期比11.1%増の255億円に伸びる見通しとしている。

■SUMCO <3436>  1,639円 (+90円、+5.8%)

 SUMCO <3436> が続急伸。上値抵抗ラインとして意識されていた75日移動平均線をブレーク、戻り足を鮮明とした。同社が8日取引終了後に発表した20年1-3月期決算は最終利益段階で前年同期比35%減の84億9000万円と減益ながら、主力の半導体ウエハーの販売量回復を背景に会社側事前計画を上回る結果となっており、業績改善色の強いものとなった。これを材料視する形で上値を期待した買いや空売り筋の買い戻しが入り株価を押し上げた。

■ALサービス <3085>  1,847円 (+95円、+5.4%)

 アークランドサービスホールディングス <3085> が続急伸。同社が8日、冷凍食品製造のコスミックダイニングの全株式を取得し子会社化すると発表したことが買い材料視された。

■マンダム <4917>  2,129円 (+104円、+5.1%)

 マンダム <4917> が続急伸。同社は8日大引け後に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比17.8%減の67億円に減った。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

■NEC <6701>  4,290円 (+190円、+4.6%)

 NEC <6701> が大幅続伸。前週末8日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が295億円から309億円(前の期比6.1%増)へ、営業利益が11億円から12億7000万円(同2.2倍)へ、純利益が6億5000万円から10億円(同2.5倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。国内ICT投資が堅調に推移したことで売上高が上振れたことに加えて、売り上げ増に伴うシステムプラットフォーム事業やネットワークサービス事業、社会公共事業などの改善により、営業利益も計画を上回ったという。更に子会社の清算結了に伴う税金費用の減少なども最終利益を押し上げた。

■はごろも <2831>  2,912円 (+106円、+3.8%)

 はごろもフーズ <2831> [東証2]が大幅反発。前週末8日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が804億円から828億5200万円(前の期比3.7%増)へ、営業利益が19億円から30億6700万円(同96.7%増)へ、純利益が15億円から23億1600万円(同2.3倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。健康ニーズに適合した「オイル不使用シーチキン」が好調に推移したことに加えて、 新型コロナウイルスの感染防止対策として実施された外出自粛や小中・高校の休校の要請などにより、家庭用のパスタや包装米飯、缶詰の需要が増加したことが要因。また、原材料のきはだまぐろやかつおを年間を通じて安定した価格で調達できたことも寄与した。

■松田産業 <7456>  1,393円 (+22円、+1.6%)

 松田産業 <7456> が3日続伸。前週末8日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が2030億円から2109億円(前の期比1.2%増)へ、営業利益が57億円から62億円(同25.3%増)へ、純利益が40億円から40億4000万円(同19.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。昨年11月6日に業績予想の上方修正を発表したが、金及びパラジウムなどの貴金属価格の上昇による影響から再度上方修正したという。

■ライオン <4912>  2,335円 (+35円、+1.5%)

 ライオン <4912> が反発。前週末8日の取引終了後に発表した第1四半期(1-3月)連結決算が、売上高825億5500万円(前年同期比4.6%増)、営業利益187億3300万円(同3.1倍)、純利益135億5900万円(同3.9倍)と大幅増益となったことが好感された。高付加価値戦略などが奏功しオーラルケア分野の成長が継続したことに加えて、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でハンドソープや手指消毒剤などの衛生用品の販売が好調だった。また、本社として利用している土地の譲渡益も寄与した。なお、20年12月期通期業績予想は、売上高3550億円(前期比2.2%増)、営業利益395億円(同32.4%増)、純利益270億円(同31.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■東エレク <8035>  22,720円 (+230円、+1.0%)

 東京エレクトロン <8035> が3日続伸。一時590円高に買われ2万3000円台乗せを達成した。前週末の米国株市場ではフィラデルフィア半導体株指数が3%近い上昇をみせ、5日続伸となるなど上値指向を強めており、そのなかでも半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズは5%高と上値追いを加速した。次世代通信規格5Gの商用サービス本格化に加え、企業のテレワーク導入が進むなか、通信関係に使われるメモリーやロジック半導体需要が今後高まるとの見方が強まっている。同社を筆頭に半導体関連全般の株価先行きに対する強気観測につながった。

※11日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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