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【市況】株価指数先物【昼のコメント】断続的なインデックス買い資金流入でショート筋の買い戻しを誘う形に


 日経225先物は11時30分時点、2万430円(+1.43%)前後で推移。寄り付きは2万340円とシカゴ先物清算値(2万210円)を上回って始まると、現物の寄り付き直後に2万290円を付けた後は強いトレンドを見せており、一時2万530円まで上げ幅を広げた。8日の米国市場では雇用統計の悪化の反応は限られ、反対に米中貿易の進展が材料視された。この流れを受ける形から買いが先行している。

 さらに、国内では政府・与党が第2次補正予算案の今国会中の成立を目指すと伝わっているほか、一部都道府県で緊急事態宣言の解除が近いとの見方などを背景に、経済活動再開に向けた流れに向かわせた。セクターでは空運や海運などの強い値動きが目立っており、新型コロナの影響から売り込まれていたセクターや銘柄への買い戻しとみられる流れが強まっている。先物市場ではインデックス買いが断続的に入っているとみられ、ショート筋の買い戻しを誘う形にもなっているようである。

 節目の2万500円を回復したことから、短期筋の利益確定の流れが意識されやすく、後場はこう着感が強まる展開は想定しておきたいところ。しかし、グローベックスの米株先物はNYダウが150ドル高程度で推移しており、売り方には精神的にも厳しいところであろう。世界各国のロックダウン解除の流れが広がりを見せる中、ショートカバー中心のリバウンド基調が続きそうである。

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