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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:タカラバイオ、カゴメ、東エレク

タカラバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本瓦斯 <8174>  3,890円  +350 円 (+9.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 日本瓦斯<8174>が続急伸している。株価は一時前日比12.9%高の3995円まで上昇し、約1カ月半ぶりの高値をつけた。4月30日取引終了後、21年3月期の連結経常利益が前期比14.2%増の122億円に伸び、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しになったと発表しており、これを好材料視する買いが向かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響について、業務用や産業用では需要減少を見込むものの、主力の家庭用ガス販売量への影響は限定的であると想定。利益面ではLPガス原料価格の低下が大きな追い風となる見込みだ。併せて、今期の年間配当は前期比30円増の100円にする方針とした。また、足もとの経済混迷状況に見通しがつき次第、自社株買いなどの追加還元を検討するとしており、株主還元姿勢も評価材料となっている。なお、同時に発表した20年3月期の経常利益は前の期比44.8%増の106億8200万円だった。

■フューチャー <4722>  1,539円  +114 円 (+8.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 フューチャー<4722>が急伸。4月30日の取引終了後、アンジェス<4563>や大阪大学などが進めている「プラスミドDNA製造技術を用いた新型コロナウイルス感染症向け予防用DNAワクチンの共同開発」に参画すると発表しており、これが好感されている。今回のプロジェクト参画では、フューチャーは自社が有する深層学習を用いた抗体誘導ペプチド推定人工知能(AI)によって、抗原配列などの最適かつ効率的な設計に貢献し、各者協力体制のもと次世代ワクチンの開発スピードを向上させるという。

■エムティーアイ <9438>  592円  +38 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 エムティーアイ<9438>が大幅続伸している。4月30日の取引終了後、20年9月期連結業績予想について、営業利益を20億円から25億円(前期比15.5%減)へ、純利益を12億円から17億円(同12.7%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は260億円(同4.1%減)の従来見通しを据え置いたものの、足もとで、スマートフォン有料会員の獲得伸び悩みに伴い広告宣伝費が計画に対して未消化となっていることが利益を押し上げる。また、持ち分法適用関連会社のクラウドキャストの株式追加取得に伴う段階取得にかかる差益の計上や投資有価証券売却益を上期業績に計上したことも寄与するとしている。

■タカラバイオ <4974>  2,533円  +116 円 (+4.8%)  11:30現在
 タカラバイオ<4974>が4日ぶりに急反発している。同社は4月30日、迅速・簡便な新型コロナウイルス検出PCRキットを5月1日に発売すると発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。このキットは、検体からウイルスRNAを精製する前処理工程を必要としないほか、自社のPCR技術の採用によりPCR反応時間が大幅に短くなり、トータルの検査時間が従来の方法に比べて半分以下の約1時間に短縮できる。このキットは研究用だが、行政検査に使用できるだけでなく、公的医療保険の適用対象ともなり、今後、医薬品医療機器等法に基づく体外診断用医薬品として承認取得を目指す計画だとしている。

■カゴメ <2811>  2,797円  +54 円 (+2.0%)  11:30現在
 カゴメ<2811>は反発している。4月30日取引終了後に発表した20年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算(国際会計基準)で営業利益が前年同期比46.8%増の24億700万円に拡大して着地しており、これを好感する買いが優勢となっている。国内飲料事業で野菜摂取を促す大規模な広告活動を実施し、2月に発売した野菜と果実に豆乳を加えた「野菜生活 Soy+(ソイプラス)」などの野菜ジュースが好調だったほか、機能性への認知が広がったトマトジュースの販売も堅調だった。また、国際事業の採算が改善したことも大幅増益につながった。

■東和薬品 <4553>  2,244円  +30 円 (+1.4%)  11:30現在
 東和薬品<4553>は反発している。4月30日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、営業利益が145億円から160億円(前の期比0.2%増)へ、純利益が104億円から140億円(同3.9%増)へ上振れて着地したようだと発表。減益予想から一転して増益になったとしており、これが好感されている。売上高は1110億円の予想に対して1100億円(同4.7%増)とやや下振れたものの、生産効率化に取り組み売上原価率が低減したことや、デリバティブ評価益及び為替差益が発生したことが利益を押し上げた。

■テラスカイ <3915>  2,510円  +2 円 (+0.1%)  11:30現在
 テラスカイ<3915>が小幅続伸。同社はクラウド導入支援ビジネスなどを主力に展開、米セールスフォース・ドットコムのシステムを主軸とし、アマゾンのAWS案件などでも高い実績を誇っている。同社は4月30日取引終了後、21年2月期の最終利益予想を大幅増額し、従来予想の2億2200万円から21億7000万円に修正した。財務体質改善を図る目的で、保有株の一部を売却したことによるもの。最終利益は前期比で2.5倍となる。これを材料視する買いが株価を押し上げている。

■関西みらい <7321>  332円  -34 円 (-9.3%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 30日に業績修正を発表。「前期最終を68%下方修正、配当も15円減額」が嫌気された。
 関西みらいフィナンシャルグループ <7321> が4月30日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結最終利益を従来予想の125億円→40億円(前の期は684億円)に68.0%下方修正し、減益率が81.7%減→94.2%減に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒関西みらいの詳しい業績推移表を見る

■Jパワー <9513>  1,992円  -168 円 (-7.8%)  11:30現在
 30日に決算を発表。「今期経常は4%減益へ」が嫌気された。
 Jパワー <9513> が4月30日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比13.9%増の780億円に伸びたが、21年3月期は前期比4.0%減の750億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒Jパワーの詳しい業績推移表を見る

■JR西日本 <9021>  6,215円  -452 円 (-6.8%)  11:30現在
 JR西日本<9021>が急反落している。4月30日の取引終了後に発表した20年3月期連結決算が、売上高1兆5082億円(前期比1.4%減)、営業利益1606億2800万円(同18.4%減)、純利益893億8000万円(同13.0%減)と2ケタ減益となり、特に1~3月は営業損益や最終損益が赤字に転落したことが嫌気されている。第3四半期までは堅調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症の拡大による利用客の減少や施設の休業などが響いた。なお、21年3月期業績予想は、新型コロナの影響で合理的な算定が困難であるとして未定としている。

■日本調剤 <3341>  1,681円  -110 円 (-6.1%)  11:30現在
 30日に決算を発表。「今期経常は15%減益へ」が嫌気された。
 日本調剤 <3341> が4月30日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比21.9%増の74億円に伸びたが、21年3月期は前期比15.4%減の62.6億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒日本調剤の詳しい業績推移表を見る

■トプコン <7732>  841円  -52 円 (-5.8%)  11:30現在
 トプコン<7732>が大幅反落している。集計中の20年3月期連結業績について、売上高が1470億円から1390億円(前の期比6.5%減)へ、営業利益が100億円から53億円(同61.0%減)へ、純利益が43億円から10億円(同84.7%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気されている。世界各地で実施されたロックダウンの影響により、事業活動が滞ったことが要因としている。

■コーセー <4922>  12,710円  -750 円 (-5.6%)  11:30現在
 30日に決算を発表。「今期経常は56%減益へ」が嫌気された。
 コーセー <4922> が4月30日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比24.2%減の409億円になり、21年3月期も前期比55.5%減の182億円に大きく落ち込む見通しとなった。
  ⇒⇒コーセーの詳しい業績推移表を見る

■豊田通商 <8015>  2,445円  -143 円 (-5.5%)  11:30現在
 30日に決算を発表。「前期税引き前は2%減益で着地・1-3月期(4Q)税引き前は17%減益、今期業績は非開示」が嫌気された。
 豊田通商 <8015> が4月30日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期の連結税引き前利益は前の期比1.9%減の2248億円になった。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。
  ⇒⇒豊田通商の詳しい業績推移表を見る

■東京エレクトロン <8035>  21,845円  -1,095 円 (-4.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>は4日ぶり反落。同社が4月30日取引終了後に発表した20年3月期決算は営業利益が前の期比24%減の2372億9200万円だった。半導体メーカーの投資抑制が響き2ケタ減益となった。また、21年3月期予想については新型コロナウイルスの影響を理由に未定としており、目先筋の利益確定売りを誘っている。前日の米国株市場で半導体関連株が総じて売り込まれたことも投資家心理を冷やしている。

■アスコット <3264>  174円  +50 円 (+40.3%) ストップ高   11:30現在
 アスコット<3264>は寄り付き大口の買い注文に値がつかず、気配値のまま水準を切り上げている。同社は東京23区を中心に小型物件を主力としたマンション開発を展開しており、足もとの業績は好調に推移している。4月30日取引終了後に発表した20年9月期の中間決算は営業損益段階で13億円の黒字(前年同期は1100万円の黒字)と急回復を果たし、通期計画の8億5800万円(前期比14%減)を大幅に上回った。既に19年9月期通期実績の10億円(前の期比48%増)も上回っている。これがポジティブサプライズとなり投資資金を強く呼び込む形となった。

■テラ <2191>  377円  +80 円 (+26.9%) ストップ高   11:30現在
 テラ<2191>はストップ高に買われた。きょうで5連騰で、3営業日連続のストップ高となる。株価は前日時点で既に倍化しているがなお上値指向が強い。東京大学医科学研究所を発祥とするバイオベンチャーで樹状細胞ワクチンによる療法が強み。4月27日取引終了後、遺伝子や細胞などを用いた先端医療支援を手掛けるセネジェニックス・ジャパン(東京都中央区)との間で、COVID-19肺炎に対する間葉系幹細胞を用いた治療法の開発に関する共同研究契約を締結したことを発表、これが物色人気に火をつけた。ここバイオ関連株は新型コロナウイルスのワクチンや治療薬に絡む思惑材料で株価を急騰させる銘柄が相次いでおり、そのなか株価が低位に位置していた同社株は、値幅取りを狙った投資マネーのターゲットとなっている。

■日本インシュレーション <5368>  925円  +150 円 (+19.4%) ストップ高   11:30現在
 日本インシュレーション<5368>がストップ高。4月30日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が126億9600万円から141億9500万円(前の期比20.6%増)、営業利益が16億4800万円から20億7400万円(同32.6%増)へ、純利益が11億800万円から14億6400万円(同49.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。特にプラント関連の工事案件の進捗が順調に進んだことに加えて、継続して取り組んできた原価管理の効率化が奏功したという。

●ストップ高銘柄
 広栄化学工業 <4367>  2,726円  +500 円 (+22.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 UUUM <3990>  2,897円  +500 円 (+20.9%) ストップ高   11:30現在
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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