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【市況】概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は値下がり、銀行株安が重し

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 79673.30 -1.26%
23日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1013.85ポイント安(-1.26%)の79673.30で取引を終了した。81933.5から78621.9まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで安値圏で推移した。通貨レアルの対米ド
ル為替レートは過去最安値水準を更新していることがブラジル株の売り圧力を強め
た。追加の利下げ観測の高まりに伴い、レアルへの売り圧力が高まったもようだ。ま
た、景気の先行き不安が根強いことも引き続き圧迫材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2573.41 +1.01%
23日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比26.00ポイント高(+1.01%)の2599.41で取引を終了した。2558.32から2620.24まで上昇した。

買いが先行した後はいったんマイナス圏に転落したが、その後は上げ幅をじりじりと拡大させた。ブレント原油先物が堅調な値動きを示したことが好感され、資源銘柄を中心に買いが広がった。また、欧州市場の上昇も買い安心感を与えた。

【インド】SENSEX指数 31863.08 +1.54%
23日のインドSENSEX指数は続伸。前日比483.53ポイント高(+1.54%)の31863.08、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同126.60ポイント高(+1.38%)の9313.90で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。原油価格の反発や前日の欧米市場の上昇など海外環境の改善を受け、インド市場にも買いが広がった。また、米上院を通過した米国政府の中小企業追加救済策が、明日にも下院で採決され成立するとの見通しも、世界景気の一段悪化懸念をやや緩和させた。

【中国本土】上海総合指数 2838.50 -0.19%
23日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.48ポイント安(-0.19%)の2838.50ポイントと反落した。

銀行株安が重し。中国銀行(601988/SH)が2.0%安と続落した。同行が販売した原油先物商品「原油宝」を巡る混乱がネガティブ材料。20日のWTI原油先物5月限が史上初のマイナス圏に沈むなか、原油先物に連動した同商品では、マイナス価格で決済(売却)した側が投資代金のほかにマイナス分の代金を支払うことになった。本来であれば、損失は投資額に限定される。商品に欠陥があったとして、集団訴訟の動きもあると伝わった。また、中国銀行保険監督管理委員会は22日、銀行の不良債権比率が3月末時点で2.04%に上昇したと発表(昨年12月末は1.98%)。第2四半期はさらに上昇すると予測した。「景気回復には時間がかかる」との見方が改めて意識されている。

《CS》

 提供:フィスコ

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